竜宮へ

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 リュウはすぐに襲いかかり、プラズマのDPをなくし始める。
 「俺様はハードモード竜宮に入れるか試すツアーコンダクター。手加減したら、おめぇらは中にいるあいつに、瞬殺される。ワンショットキル」
 プラズマのDPが減り、再び血にまみれた時、アヤは慌てて時間の巻き戻しを行った。
 「へぇ、タイミングがいいな」
 リュウは感心したようにアヤを見た後に、嘲笑しながら言う。
 「だがっ! 弱すぎるんだよ!」
 リュウは再び飛びかかったリカの槍をひしゃくで受け止め、プラズマを水流で叩いた。

 リュウはすぐに襲いかかり、プラズマのDPをなくし始める。 「俺様はハードモード竜宮に入れるか試すツアーコンダクター。手加減したら、おめぇらは中にいるあいつに、瞬殺される。ワンショットキル」 プラズマのDPが減り、再び血にまみれた時、アヤは慌てて時間の巻き戻しを行った。 「へぇ、タイミングがいいな」 リュウは感心したようにアヤを見た後に、嘲笑しながら言う。 「だがっ! 弱すぎるんだよ!」 リュウは再び飛びかかったリカの槍をひしゃくで受け止め、プラズマを水流で叩いた。

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 今度のプラズマはもろい結界(バリア)で水流の衝撃をやや緩和させる。
 「イッテェっ! ムチ打ちされてるみたいだ。結界で弾いたはずなんだが......」
 「結界なんて意味ねぇよ。貫通させてやるからな......おっと」
 リカが無意識に浮遊させた槍がリュウを襲った。リュウは危なげにかわし、リカに強い神力を向ける。
 「お前、まだ神になって一年目だろ? 神力が弱すぎる」
 「......ひっ。な、なに......この力」
 リカが強い神力に震え始め、プラズマは光線銃を放ち、リュウをリカから離した。 
 「なんだ? てめぇ、攻撃がぬるいぜ、未来神。本気をだしやがれ」
 リュウはプラズマをてきとうに挑発する。
 「ちっ、避けられた......」
 「もう一発水流を当てて、戦意喪失させてやるぜ」
 「そうはいくかよ! アヤ、早送りしろ!」
 プラズマはアヤに突然叫んだ。アヤは肩を跳ねさせて驚くと、プラズマに早送りの時間の鎖を巻く。プラズマは水流をすばやく避け、着地した。
 「アヤに頼りすぎんのはダメだ。中の龍神と戦うことになった時、アヤの神力がないと死ぬ」
 プラズマはひとりつぶやくと、神力をやや解放した。
 うねる水流を目で追い、なんとか避けていく。
 「逃げるだけじゃ、俺様にダメージは与えられないぜ」
 リュウはさらに水流を出現させ、プラズマを襲う。プラズマは全部を避けきれず、何発か当たってしまった。
 「うっぎぎぎ......」
 歯を食い縛り、痛みに耐える。
 「イテェだろ? 龍神の攻撃はイテェのが基本だ。どうだ? やめるか? 精神壊れんぞ」
 「プラズマ......」
 アヤが怯えながら時間の巻き戻しを行おうとするが、プラズマが止めた。
 「多用するな。あんたがいないとこれからがもたない」
 「で、でもっ......血が......」
 アヤは震えながらプラズマを見る。
 「大丈夫だ」
 「そんな......」
 アヤが手をおろした刹那、リカがリュウに向かい再び槍の攻撃をおこなった。
 「おりゃああ!」
 「はあ......おめぇもあれ、食らいたいのか? のたうち回るくらい痛いんだぜ」
 リュウは苦笑いをしつつ、リカの槍を軽々とまた受け止める。
 「......うう......あ、あなたは......女性に酷いこと、できないんですよね? な、なら私が頑張れば......」
 リカは震えつつ、無意識に無形状の槍を多数再び浮遊させていた。
 「はあ、おめぇな、ケンカしたことねーだろ? 本気で俺様を倒そうとしてるか? ひとつ、言っておく。俺様はハードモード竜宮に入れるか試す役目。今まで弱い女が来たことはねぇ。手加減はしちまったかもしれねーが、俺様は全部負けてる!」
 自慢げにリュウは言う。
 「だけどな、こんな、弱いやつは初めてなんだ。こんなの、どう頑張っても負けられねぇぜ」
 リュウは飛んでくるリカの槍を軽く避けつつ、プラズマに水流をぶつけ始めた。
 「未来神のDPをゼロにしたら、あんたらの敗けだ。あいつは戦い慣れてないから時間の問題だぜ」
 「そうはいきません! 私はそんなに弱くないです!」
 リカが睨み付けてくるので、リュウはため息をつきつつ、口を開く。
 「じゃあ、一発、弱いやつ食らってみろや」
 「......うう......いいですよ......、く、食らってやりますよ!」
 リカが震えながら叫び、リュウは目線を合わせず、困惑しながら弱い水流を出現させる。
 「痛ぇぞ、泣くなよ。顔はやめといてやる」
 「リカっ! よけろ!」
 プラズマは叫んだが、リカはリュウのひしゃくを受け止めているため、動けない。
 リカは思い切り、頭から水をかぶった。
 「ひぃぃぃ! って......え?」
 「やべ......弱すぎた。コントロールすらうまくできなかったぜ」
 リュウがつぶやき、リカは目を丸くする。リュウの水流が弱すぎて、リカは頭から水をかぶり、びしょびしょになっただけだった。

(2020〜)SF和風ファンタジー日本神話「TOKIの世界譚」Where stories live. Discover now