JLPT 2 Grammar Points

By djordjije

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JLPT 2 Grammar Points

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日本語能力試験 文法編 二級

The prepatory course for JLPT level 2

1. ~あげく・挙句(に)

(1) 迷った挙句、彼の誘いを断ってしまった。

(2) 誰に頼もうか、散々考えた挙句、いつも頼む中田さんにお願いすることにした。

(3) 弟は、勉強しないで怠け続けた挙句に、就職にも失敗してずっとバイト生活をして いる。

意味 :長い時間色々~した後で、結局

After much ~ing...

!  :結果がよくない場合が多い。

   「散々」と一緒に使うことが多い。

Note: Same as 末に but can only be used for actions which have

negative results. 末に, on the other hand, can be used for both positive and negative things. 挙句 and 挙句の have the same meaning, but differ

grammatically. 挙句 is a conjunction, used to join two clause, whereas 挙句の

always comes before a noun.

書き方:V た形+挙句 N+の+挙句

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p176

 JGram - 挙句

2. ~あまり

(1) 痛さのあまり、涙が出てきた。

(2) 恋人を失った彼は、寂しさのあまり、酒ばかり飲んでいる。

(3) 蛇ににらまれた蛙は恐怖のあまり動けなくなった。

(4) 子供を愛するあまり、子離れができない親もいる。

(5) この会社は、働きすぎたあまり病気で倒れる社員が増えている。

意味 :とても~から とても~ので  ~しすぎるので

because of to much ~; because ~ too much; so ~ that ~

!  :「~」は感情・感覚・心理を表す言葉が多い。

 話し言葉では「あんまり」をよく使う。

書き方:V 普通形+あまり N+の+あまり

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p143

 JGram - あまり・あまり2

3. ~以上(は)

(1) 結婚する以上、幸せな家庭を作りたいものです。

(2) 試験を受ける以上は、とにかく合格できるように頑張ろう。

(3) あの人が「やる」と言った以上、必ず最後までやるに違いない。

(4) 母親がある以上は、子供を育てる義務がある。

意味 :~のだから、それなら ~からには

 since; now that; once; if ~ at all; as long as; so long as

[REL. かぎり(は); からには]

!  :「A 以上、B」A:事実 B:話し手の決意・希望・判断など 書き方:V 普通形+以上 N・な A+である+以上

参照 :日本語文法辞典{中級編}p64

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p144

 JGram - 以上・以上2

4. ~一方・~一方で・~一方では

(1) 彼は会社員として働く一方、作曲家としても活躍している。

(2) T 先生は、学生に対して大変厳しい一方で、学生の世話もよくする親切な一面もあ る。

(3) この国は、労働力が豊富である一方で、天然資源には恵まれていない。

(4) 一部の国々では食料が余るほどある。一方では、今日食べるものさえないと言う人々 が苦しむ国もある。

意味 :~が ~けれども しかし~ 1つの面では

 on the other hand ~

! :「A 一方、B」、「A。一方、B。」

 A と B は対立する2つの面、状態。

書き方:V 辞書形+一方 い A+一方

 な A・N+である+一方

参照 :日本語文法辞典{中級編}p73

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p80

 JGram - 一方・一方では

5. ~一方だ

(1) 携帯電話を使う人の数は増える一方です。

(2) 数か月前から、円のレートは下がる一方だ。

(3) 自分の店を出してから、忙しくなる一方だ。

意味 :どんどん~なる ますます~なる

! :「~」:変化を表す動詞

(~なる・増える・減る・上がる・下がる ect.)

書き方:V 辞書形+一方だ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p50

 JGram - 一方だ

6. ~うえ(に)

(1) 今日は気温が低いうえに風も強いので、とても寒く感じる。

(2) 小さな違反をしただけなのに、警察に呼ばれたうえ、罰金まで払わされた。

(3) 彼は、昨年大きな賞を受賞したうえに、結婚することもできた。

(4) あの人は話し方が丁寧なうえに、表情もやさしくて、とても感じがいい。

意味 :~だけでなく、さらに

 as well; in addition; besides; furthermore; moreover; not only but also

[REL. ~ばかりで(は)なく~(も); ばかりか~(さえ)]

! :「A うえに B」

 A と B=いいこと+いいこと、または、悪いこと+悪いこと

書き方:V 普通形+うえに い A+うえに

 な A+な・である+うえに N+の・である+うえに

参照 :日本語文法辞典{中級編}p551

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p71

 JGram - うえ(に)

7. ~上で・~上の

(1) 大変重要なことですから、よく考えた上で返事をください。

(2) この資料は、十分な調査の上でまとめられた物だ。

(3) これは、よくよく話し合った上の決定だから、簡単に変えるわけにはいかない。

意味 :~してから

 upon~; after~

 [REL. ~てから」

!  :「A うえで、B」A をしてから、その結果に基づいて B をする。

X ご飯を食べた上で、勉強する。

O ご飯を食べたから、勉強する。

Note: Used to express a prepatory action for a relatively important action. The image is that the action expressed in the main clause is on top of the accompanying action. The verbs of the main and preparatory actions are non-passive, volitional verbs.

書き方:V た形+上 N+の+上   ~上の+N

参照 :日本語文法辞典{中級編}p547

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p21・45

 JGram - 上で

8. ~上は

(1) 動物を飼う上は、責任を持って世話をするべきです。

(2) 選挙をする上は、不正のないきれいな選挙をしよう。

(3) 彼のことだから、「やる」と言った上は、絶対にやるだろう。

意味 :~ときは ~以上は ~からには

 Since; because; now that; once you have; as long as ; because of A, B

must be done

!  :「A うえは、B」

 B:話し手の強い考え・判断・推量・希望など

書き方:V 辞書形・た形+上は

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p144

 JGram - 上は

9. ~うちに(1)

• 先生の話を聞いているうちに、だんだん眠くなった。

• ダイエットを続けるうちに、体重は順調に減ったきた。

• 初めは難しかったが、勉強をしていくうちに、少しずつわかるようになった。

意味 :~間に

 while; before; during

[REL. 間(に); 前に; ちゅう(に)]

!  :「A うちに、B」

 A:継続を表す分 B:変化を表す分

書き方:V 辞書形・ている形+うちに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p38

 JGram - うちに

10.~うちに(2)・~ないうちに

• 祖母は、元気なうちにあちこちへ行ってみたいといって、毎年海外旅行に出かけてい

る。

• 外国語の勉強は子供のうちに始めるほうがいい、という考えで英語を教える幼稚園

があるそうだ。

• 母「暗くならないうちに、帰ってなさい。」

 子「はーい。」

意味 :(~の状態が続いている)間に (~の状態が)終わる前に

 while; before; during

!  :若いうちに=年を取る前に(年を取ってからでは遅い)

 暗くならないうちに=明るいうちに=暗くなる前に

 (暗くなってからでは遅い)

Note: うちに is preceded by verbs describing states or progressive actions, or by adjectives, or by nouns expressing duration such as 春, 昼間, and 週間.

The tense before うちに is always nonpast, regardless of the tense of the main clause. The うちに construction cannot be used for situations where a noun is

an event nouns such as 授業 'class', 会議 'conference' and 試合 'game'.

書き方:N(時間帯・時期を表す名詞)+の+うちに い A+うちに

 な A+な+うちに V ない形+うちに

参照 :日本語文法辞典 p513

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p46

 JGram - うちに2

11.~うではないか・~ようではないか

• みんなで力を合わせて、平和で住みやすい社会を作ろうではないか。

• どんなことでもいいんです。ボランティアとして、出来ることをやって見ようではあ

りません。

• この問題は、今あわてても、解決できない。しばらく静かなに様子を見ようじゃない

か。

意味 :一緒に~(し)よう

!  :誘う・提案する・呼びかける時の表現。

 「~」小さいことや日常的なことではなく、大きいこと。

 話し言葉では「じゃないか」も使われる。

書き方:V 意志形+ではないか・じゃないか

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p207

 JGram - ようではないか

12.~得る(うる/える)

• このような不注意による事故は、今後も起こり得るだろう。

• ネズミが猫を捕まえるなんて、そんなことはあり得ない。

• 考え得る方法は全部試してみたが、どれも失敗に終わった。

意味 :~できる ~(する)可能性がある

 can; possible; ー able

 [REL. ことができる; られる]

!  :「得る(うる/える)」の前に来る動詞。

 例:ありうる/ありえる・起こりうる/おこりえる・考えうる・信じうる/ 信じえる・なりうる/なりえる

 Note: Used primarily in written Japanese, but can be used in formal speech as well. Can be replaced by Vinf-nonpast ことができる or by ~られる, except when the verb is totally non-controllable, such as 起きる 'to take place' or ある

'to exist'. Since it's basic meaning is the existence of possibility (not ability), it cannot be used in a entence that expresses pure ability, such as 話し得る.

書き方:V ます stem+得る(うる/える)(肯定形)

 V ます stem+得ない(えない)(不定形)

Basic conjugation: 起こり {え/*う}ない

 {え/*う}ます

 {うる/える}。

 {うれ/*えれ}ば

 {え/*う}よう

 {え/*う}て

 {え/*う}た

参照 :日本語文法辞典{中級編}p553

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p162

 JGram - 得る

13.~おかげで・~おかげだ

• あなたが手伝ってくれたおかげで、早く仕事が終わった。ありがとう。

• 発見が早かったおかげで、手術をしないですみました。

• 父は80歳だが、もともとからだが丈夫なおかげで、病気もせずに過ごしている。

• 両親のおかげで、アルバイトをしないで勉強することが出来る。

=>私はアルバイトをしないで勉強できるのは、両親のおかげだ。

• 台風が上陸したおかげで、旅行がキャンセルになってしまった。

意味 :~から ~のど

!  :普通は良い結果になる場合に使うが、皮肉な表現として、悪い結果になる場合

 にも使うことがある。

書き方:N+の+おかげ V 普通形+おかげ い A 普通形+おかげ

 な A+な・だった+おかげ

 「~は、~(の)おかげだ。」 「~(の)おかげで、~。」

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p141

 JGram - おかげで

14.~おそれがある・~おそれもある

• この病気は人から人へ伝染するおそれがある。

• 卒業しても就職できないおそれがあり、学生たちの表情は暗い。

• 2国間の関係は悪くなる一方だ。戦争になるおそれもある。

意味 :~かもしれない ~という心配がある。

 worry about; there is a possibility

!  :「~」:悪いこと

書き方:V 辞書形+おそれがある N+の+おそれがある 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p195

 JGram - おそれがある

15.~限り・~限りは・~ない限り・~限りでは

• 学生である限り、勉強を第一にしなければならない。

• 生きている限りは、楽しいこと、苦しいこと、いろいろなことがある。

• 戦争が終わらない限り、平和にはならない。

• 私が知る限りでは、あの人に罪はないはずです。

意味 :~(の)間は ~(の)うちに ~(の)範囲内だけを見ると

 as long as; while; within the limits of

!  :「A 限り(は)、B」A も B も状態や継続を表す言葉。 書き方:N+である+限り

 V 辞書形・ている形・ない形+限り

参照 :日本語文法辞典{中級編}p82

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p31・64

 JGram - 限り

16.~かけだ・~かけの・~かける

• 作文は、今日中に書かなければならないのに、まだ書きかけだ。

• 「この、食べかけのお弁当は誰の。」

 「私の。後でまた食べるから、そのままにしておいて。」

• 彼女は、「あの...」と何か言いかけたが、黙ってしまった。

• 家に入りかけて、「おや。」と思った。出かける時に閉めたドアの鍵が開いていたのだ。

意味 :はじめたが、まだ終わっていない まだ~している途中だ

 not finished; in the middle of

書き方:V ます stem+かけだ・かけの・かける ~かけの+N

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p38

 JGram - かけだ~

17.~がたい

• あの二人の関係は複雑すぎて私には理解しがたい。

• 5月の雪景色なんて想像しがたいでしょう。でも本当に雪が降ったんですよ。

• 強盗にナイフで脅された時の恐ろしさは、言葉では表しがたかった。

• 留学している間に、様々な得がたい経験をした。

• 信じがたいことだが、なんと、捕まった犯人は警察官だった。

意味 :~できない ~することが難しい、困難だ

 cannot; un―able; can hardly; difficult to; impossible

 [REL. ~かねる; ~にくい; ~ずらい]

!  :よく使われる言い方:理解しがたい・想像しがたい・信じがたい・表しがた

 い・耐えがたい・許しがたい・得がたい

 Note: Used only in written language or formal speech. Implies virtual

 impossibility.

書き方:V ます stem+がたい

参照 :日本語文法辞典{中級編}p50

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p161

 JGram - がたい

18.~がちだ・~がちの (1)私は子供の時体が弱くて病気がちだった。 (2)「最近、家賃の支払いが遅れがちですね」と大家さんに文句を言われてしまった。 (3)留守がちの家は、泥棒に狙われやすい。

意味 :~する傾向がある よく~する

 tend to; likely to

 [REL. ~気味]

!  :「~」:よくないことが多い

 Note: Differs from '気味' in that 'がち' describes a general tendency, whereas '気味' describes a visible indication of a tendency. For example,

'風邪気味' means a slight cold whereas '風邪を引きがち' means a tendency to catch cold.

書き方:N+がち   V ます stem+がち ~がちの+N

参照 :日本語文法辞典{中級編}p47

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p167

 JGram - がち

19.~かと思うと・~かと思ったら・~と思うと・~と思ったら

• 田中さんはいつも忙しそうだ。今来たかと思うと、もう帰ってしまう。

• 急に空が暗くなったかと思ったら、大粒の雨が降ってきた。

• 今泣いたと思ったら、もう笑っている。赤ちゃんは、かわいい。

意味 :~(するの)と、ほとんど同時に

 as soon as I noticed; almost immediately

!  :「A カと思うと、B」

 A のすぐ後で B が起こる(早い変化が起こる様子)。

 B:話し手の驚き、意外な気持ち。

 A と B 反対の内容が多い。

書き方:V た形+かと思うと・かと思ったら・と思うと・と思ったら

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p42

 JGram - かと思うと・かと思うと2

20.~か~ないかのうちに

• 朝の電車の混雑はすごい。電車のドアが開くか開かないかのうちに、乗客が飛び出し

てくる。

• 100メートル競走の選手は、ピストルの音が鳴ったか鳴らないかのうちに、スター

トする。

• 私たちは、夜が明けるか明けないかのうちに出発した。空はまだ薄暗かった。

意味 :~と、すぐ ~と、ほとんど同時に

 just as ~; at that instant

!  :「A か A ないかのうちに、B」 A とほとんど同時に B をする。 書き方:V 辞書形・た形+か+V ない形+かのうちに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p43

 JGram - か~ないかのうちに

21.~かねる

• 彼女に本当のことを言いかねて、彼は黙った。

• 田中さんの考えには賛成しかねる点が多い。

• 難民のあまりにもひどい状態を見かねて、A 団体は彼らを援助することにした。

意味 :(心理的な抵抗があって)出来ない、難しい ~にくい

 cannot; be not in a position to; hardly possible; hard; hesitate to do

 [REL. ~がたい; ~にくい]

!  :「見かねて」「見るに見かねて」=黙って見ていることが出来ないので。形は肯定

 形だが、意味は否定。

 Note: Used in formal spoken or written Japanese. The verb that can take ~ かねる is a verb that takes a first person human subject, but when the main predicate is in the progressive form, ~かねる can take the third person. The idiomatic expression which comes from V ます stem of 待ちかねる(cannot wait)is exceptional in that it takes a third person subject. No other new combination like お待ちかね is possible.

書き方:V ます形 stem+かねる

参照 :日本語文法辞典{中級編}p96

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p162

 JGram - かねる

22.~かねない

• あんなに乱暴に運転をしていたら、そのうち大事故を起こしかねない。

• これだけ工場が増えると、川の水が汚れかねませんね。

• あのブランコは壊れていて危ない。子供が怪我をしかねない。

意味 :~(する)かもしれない・可能性がある

 there is a chance that; ~ is not impossible

!  :悪い結果、悪い可能性を予想する場合が多い。

 形は否定形だが、意味は肯定。

書き方:V ます形 stem+かねない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p195

 JGram - かねない

23.~かのようだ

• この犬の彫刻は、大変よくできている。まるで生きているかのようだ。

• それは、実は作り話だったが、私はその話を本当であるかのように子供に話した。

• 彼は、全てを知っているのに、何も知らないかのような顔をしている。

意味 :まるで~ようだ・みたいだ ~にとても近い・似ている

 like, as if

!  :「ようだ」より強い。

書き方:V 普通形+かのようだ な A・N+である+かのようだ

 ~かのように+V・A ~かのような+N

参照 :「ようだ」日本語文法辞典 p547

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p171

 JGram - かのようだ

24.~から~にかけて

• 毎年、夏から秋にかけて、台風が何回か日本列島に接近する。

• 昨日は、関東地方から中部地方にかけて気温が上がり、どこも真夏の暑さとなった。

• 北海道では、昨夜から今朝にかけて小さい地震が3回あった。

意味 :~から~までの間

 through ~ into ~; through ~ on to; from ~ till/to

!  :「~」:時間・場所

 「A から B まで」の AB は、はっきりした点(時間・場所)であるが、「A から B

 にかけて」の AB は、はっきりしていない。

 X 9時から12時にかけて授業がある。 O 9時から12時まで

 X 東京から大阪にかけて新幹線に乗った。 O 東京から大阪まで

書き方:N 1+から N 2+にかけて

参照 :日本語文法辞典{中級編}p101

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p30

 JGram - から~にかけて

25.~からいうと・~からいえば・~からいって

• 文法の複雑さからいうと、ロシア語ほど難しい言葉はない。

• 彼は、能力からいうと特に優れた社員とは言えないが、性格がいいので上司に気に入

られている。

• 言葉の数はその辞書のほうが多いけど、例文の多さからいえば、この辞書のほうがい

いんじゃないかな。

• 三人の子供を大学へ行かせることは、我が家の経済状態からいって、とても無理だ。

意味 :~の点を見ていうと ~を考えていうと  ~についていうと

 from the standpoint of ~

!  :「A からいうと、B」B:話し手の判断や評価

書き方:N+からいうと・からいえば・からいって

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p87

 JGram - からいうと

26.~からして

• この子は、平仮名からして読めない。だから、漢字は読めといっても無理だ。

• 母は、紙1枚からして無駄にはしないで節約する。

• もうすぐ結婚するというのに、準備がぜんぜん出来ていません。住む所からして、ま

だ決まっていないんです。

意味 :~さえ

 for a start... ; even

!  :「A からして B」A:最も基本的なことの例

 B:「だから、それいじょうのことは、~」と言う

書き方:N+からして

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p29・80

 JGram - からして

27.~からすると・~からすれば

• 部長のあの表情からすると、先月の営業成績はあまりよくなかったに違いない。

• 観測気温からすれば、そんなに暑くはないはずだが、湿度が高いので、とても暑く感

じる。

• 日本人一般の考え方からすると、彼の態度は非常識だと言われるかもしれない。

意味 :~から判断すると ~を見て判断すると

 from; you can judge; based on

!  :「A からすると、B」A:判断のもと、判断の理由・根拠

 B:話し手の判断

書き方:N+からすると・からすれば

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p88

 JGram - からすると

28.~からといって

• 日本人だからと言って、いつも正しい日本語を話すとは限らない。

• 疲れたからと言って、仕事を休むことは出来ない。

• 暑いからといって、冷たいものばかり飲んでいるのは体に悪いですよ。

• 仕事でミスを下からと言って落ち込んでいるわけには行かない。

• 天然資源が豊富だからといって、その国の経済が豊かであるとは言えない。

意味 :「~から、~」とは言えない。

 just because; even if; even though

 [REL. から; たって; ても]

!  :「日本人だから、いつも正しい日本語を話す」とは言えない。

 =>日本人だからといって、いつも正しい日本語を話すとは言えない。

 「A からといって、B」 B は、否定形が多い。 「わけではない」 

 「とは言えない」「限らない」などが多い。

 Note: Can be contacted to からって in conversation.

書き方:V 普通形+からといって い A 普通形+からといって

 な A・N+だ+からといって

参照 :日本語文法辞典{中級編}p103

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p133

 JGram - からといって

29.~からには・~からは

• 外国語を勉強するからには、その言葉で冗談が言えるようになるまで頑張りたい。

• 一度契約を結んだからには、それを破ることは簡単には出来ない。

• 社会人であるからは、自分の義務と責任を忘れてはいけない。

意味 :~のだから、それなら 以上・以上は

 so long as; since

!  :「A からには、B」A:理由 B:話し手の強い考え・希望・判断など 書き方:V 普通形+からには・からは N+である+からには・からは 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p145

 JGram - からには

30.~から見ると・~から見れば・~から見て・~から見ても

• あの子はクラスではあまり好かれていないようだ、教師から見ると、明るく積極的な

よい生徒だ。

• 彼は、「若いのにすごい」と社内の評価は高いけれど、私から見れば、まだまだ経験を

積む必要がありそうだ。

• 観測されたデータから見て、火山の噴火はおさまりつつあるようだ。

• この車は、デザインもいいし、安全性から見ても世界一の車だと言えます。

意味 :~についていうと ~の立場からいうと ~からいうと

 seen from the point of view ~

!  :「A から見ると、B」 A:視点・立場 B:話し手の判断や評価

書き方:N+から見ると・から見れば・から見て・から見ても 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p88

 JGram - から見ると

31.~かわりに

• 健康のため、エレベーターに乗る代わりに、階段を上ることにしている。

• 旅行に行く代わりに旅番組を見て、高級レストランへ行く代わりにガルメ番組を見

る。テレビは、私のような貧乏人にこそ必要だ。

• パソコンの普及によって、通信のしかたも変わり、手紙のかわりに E メールですませ

る事が多くなった。

意味 :~をしないで ~(すること)をやめて

!  :「~」:普通いつもすること、予定・決まっていること、習慣など 書き方:V 辞書形+代わりに N+の+代わりに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p81

 JGram - 代わりに・代わりに2

32.~気味

• この時計は1,2分遅れ気味です。

• 試験まであと2週間。学生たちはあせり気味だ。

• 今度の世論調査で、首相の人気がいくぶん下がり気味であるという。

• 風邪気味だから、今日は早く寝よう。

意味 :少し~だ

 tend to; a touch of ~; a little ~

 [REL. ~がち]

!  :軽い傾向・状態を表す。

 Note: Differs from 'がち' in that '気味' describes a visible indication of a tendency, whereas 'がち' describes a general tendency. For example, '風邪気

味' means a slight cold whereas '風邪を引きがち' means a tendency to catch a cold.

書き方:V ます形 stem+気味 N+気味

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p168

 JGram - 気味

33.~きり・~きりだ

• 息子は、友達の家にいったきり、帰ってこない。

• 「物を人から借りたきり返さないのは、泥棒と同じですよ」と母に言われてしまった。

• S 大学の登山パーティーは、3日前から北アルプスの立山に登ったきり、下りてこな い。救助隊がパーティーの行方を探している。

• 「最近、中村さんから何か連絡ありましか。」

 「いえ。先月電話をもらったきりです。どうしたんでしょう。」

意味 :~たまま(だ)

!  :「~」の後、そのままで変わらない状態を表す。 書き方:V た形+きり・きりだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p177

 JGram - きり・きり2

34.~きる・~きれる・~きれない

• 3巻もある長い小説を一年かけて読みきった。

• 子供は親を信じきっている。だから、親は子供を裏切らないようにしたい。

• 自分たちの持っている力を試合で出しきれば、きっと勝てますよ。

• 新発売のテレビゲームは、あっという間に売りきれた。

• こんなに沢山、食べきれません。少し残してもいいですか。

意味 :~きる=完全に~する 全部~(し)終わる

!  :Note: Can also indicate confidance in one's statement① or extreme/unsual circumstances②. 例:①慎重な彼が「絶対にやれる」と言いきったのだから、相当の自信があ

  るのだろう。

  ②山口さんは年を取った両親と入院中の奥さんを抱え、困りきってい

  るらしい。

書き方:V ます形+きる・きれる・きれない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p178

 JGram - きる

35.~くせに

• 知っているくせに、何も教えてくれないんですか。ひどいなあ。

• もうタバコはやめる、と言ったくせに、やっぱり吸っているじゃない。だめね。

• 彼は、彼女のことが好きなくせに、それを彼女に言えない。

• 子供のくせに、タバコなんか吸っちゃいけない。

意味 :~のに

 even though; but; although; in spite of; and yet

 [REL. にもかかわらず; のに]

!  :「悪い」と非難する気持ち、不満の気持ちがある。

 Note: Usually used to complain, or show contempt/scorn . くせに is used only when the main and subordinate clause share the same subject. It also

cannot be used when the subject is the first person. In conversation, main clauses often drop. のに can replace くせに in most cases, however it does not express the speaker's emotion as strongly as くせに.

書き方:V 普通形+くせに い A 普通形+くせに な A+な+くせに

 N+の+くせに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p131

 JGram - くせに

36.~くらい・~ぐらい・~くらいだ・~ぐらいだ

• 今日はとても暖かくて、コートも要らないくらいです。

• 夏だと言うのに、この数日は涼しいのを通り越して寒いくらいだ。

• やってみたら案外簡単ですね。これぐらいなら、私にも出来ます。

• 合格の知らせを受け取った時は、嬉しくて、躍り上がったくらいだ。

• 「足の怪我は、どうですか。」

 「おかげさまで、随分よくなりました。 もう走れるぐらいです。」

意味 :~ほど

 approximately; about; to the extent of/that

 [REL. ごろ; ほど(ばかり)]

!  :例を上げて、程度を示す。

例:今日はとても暖かくて、コートも要らないくらいです。

  「コートも要らない」=>「とても暖かい」を示す例。

書き方:V 普通形+くらい・くらいだ い A 普通形+くらい・くらいだ 参照 :日本語文法辞典 p212

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p118・171

 JGram - くらい

37.~げ

• 遠足来た子供たちが楽しげにお弁当を食べていた。

• シーズンが終わった観光地はなんとなく寂しげだ。

• さっきからあそこに女の人が不安げな様子で立っている。どうしたのだろう。

• 「試験問題は、90パーセント出来たよ。」と、息子は自信ありげだ。

意味 :~そう(様子)

!  :「~」:感情や心の状態を表す形容詞

 例:うれしげ・悲しげ・楽しげ・不安げ・満足げ・自信ありげ・不満ありげ・ 意味ありげ

書き方:い A(語末の「い」を取る)+げ な A+げ *V「~ありげ」

 ~げだ ~げに+V ~げな+N

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p171

 JGram - げ

38.~こそ

• 「いつもお世話になっております」「私のほうこそ、いつもを世話になり、ありがとう

ございます。」

• 彼女こそ私の理想の人。今日こそ彼女にプロポーズしよう。

• 暑い時だからこそ、熱いものを食べて、汗をかいて、暑さを吹き飛ばしましょう。

意味 :~は ~も

 the very ~; it is ~ that ~; only (when, after, because, etc.) in particular;

 precisely; definitely; [an italicised or underlined word]

!  :「~」:強調したいこと

 Note: The particles が and を are dropped when こそ follows. The ellipsis of

へ and the temporal, directional, and localitional に before こそ is optional.

書き方:N+こそ

参照 :日本語文法辞典{中級編}p133

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p119

 JGram - こそ

39.~ことか

• 彼が帰ってくるのを何年持ったことか。

• 三人の子供を教育するには、どれだけお金がかかることか。

• あなたには、どんなにお世話になったことか。本当にお礼を申し上げます。

• 平和が戻ってきたと言うことは、国民にとってどんなに嬉しいことか。

• ずっと一緒にだった仲間が別れなければならないのは、なんと残念なことか。

意味 :とても、非常に~

 ~ことだろう(「なんとうれしいことか」=「とてもうれしい」)

 how ~ !; what a ~ !

!  :「~」:強調したいこと

 疑問詞(何、なんと、どんなに、どれだけ etc.)と一緒に使う。

 Note: Used for exclamations. Usually follows adjectives. Sometimes follows past tense verbs.

書き方:V 普通形+ことか い A+い・かった+ことか

 な A+な・だった+ことか

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p219

 JGram - ことか

40.~ことから

• 店の前にいつも人が並んでいることから、人気のある店だということが分かる。

• 町並みが昔のままに保存され、古い寺も多いことから、その町は「小京都」と呼ばれて

いる。

• この地方には良質な水が豊富なことから、人々が酒造りをはじめるようになりまし

た。

意味 :~ので

 Because

 [REL. から; ところから]

!  :「A ことから、B」A は、B で言うことの理由・原因・根拠。

 Note: Used for origins and causes but not ordinary sentences like 寝ていない ことから疲れた. Don't confuse ことから with ことだから. The former is for facts, whereas the latter is used for speculation and conjecture.

書き方:V 普通形+ことから い A 普通形+ことから

 な A+な・だった+ことから N+だった+ことから

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p138

 JGram - ことから

41.~ことだ

• 上手になるためには、繰り返して練習をすることだ。

• 一人で悩んでいないで、家族や友達に相談してみることですよ。何かいいアドバイス

が貰えるでしょう。

• お金をためたいのでしょう。それなら、無駄遣いをしないことです。

意味 :~なさい ~ほうがいい

 it's obvious that ~ should be done; should

書き方:V 辞書形・ない形+ことだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p145・207・218

 JGram - ことだ

42.~ことだから

• 彼のことだから、きっと最後まで頑張り抜くと思います。

• のんきなルミのことだから、何も心配していないだろう。

• 子供のことですから、そんな難しいことを言っても分かりませんよ。

意味 :~は、いつもそうだから

 knowing ~ ; because

!  :「A(の)ことだから、B」A:「人」が多い。B:A の性質やいつもの状態から予想

 されること。

例:母のことだから、約束を忘れてしまったに違いない。

=>母は忘れっぽい人だから、約束を忘れてしまったに違いない。

 Note: Used when you believe something to be true or think that something will happen based on common sense, general knowledge, or

something that has happened in the past.

書き方:N+の+ことだから

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p145

 JGram - ことだから

43.~ことなく

• 息子は、新しいパソコンの前で飽きることなくキーボードをたたいている。

• 人は休んでも、工場の機械は365日休むことなく働いている。

• 犯人は、誰にも気づかれることなく、その場所を離れた。

意味 :~しないで ~ずに

 ~ without

書き方:V 辞書形+ことなく

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p57・188

 JGram - ことなく

44.~ことに(は)

• 嬉しいことに、四月から給料が1割ほどあがる。

• 残念なことに、ストで新幹線が止まり、旅行は中止になってしまった。

• 驚いたことには、彼女は7か国語が話せるそうだ。

意味 :非常に~ とても~

 例:悲しいことに、犬が死んでしまった=犬が死んでしまって、とても悲しい

!  :文の頭で、気持ちや感情を強調する。

 「~」:感情や心の状態を表す言葉

   例:困ったことに・びっくりしたことに・あきれたことに・面白いこと

  に・ありがたいことに・幸いことに

 Note: The main clause cannot reflect the speaker's volition.

書き方:い A+ことに な A+な+ことに  V た形+ことに 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p218

 JGram - ことに(は)

45.~ことになっている・~こととなっている

• 娘は来年から留学することになっている。

• 試験が受けられなかった学生はレポートを提出することになっている。

• 学校を欠席する場合は、必ず連絡をしなければならないことになっている。

• 研究会は毎月第一土曜日に行われることとなっておりますので、皆様ご出席くださ

い。

意味 :~と決まっている

 became a rule; ~ been decided; it was arranged that

!  :「~」:予定・決まっていること

 Note: Used to express that something is a social custom or regulation.

書き方:V 辞書形・ない形+ことになっている・こととなっている 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p180

 JGram - ことになっている

46.~ことはない・~こともない

• ただの風ですから、心配することはありません。

• ちょっと待たされただけで、何もそんなに怒ることはないでしょう。

• わざわざあってはなすこともない。メールを送ればすむ。

• まだ時間がありますから、そんなに急ぐこともありませんが、そろそろ支度を始めま

せん。

意味 :~(する)必要はない ~(し)なくてもいい

 do not have to ~; not necessary to ~

!  :「なにも」「わざわざ」と一緒に使うことが多い。 書き方:V 辞書形+ことはない・こともない

参照 :日本語文法辞典{中級編}p147

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p209

 JGram - ことはない

47.~際・~際に・~際は

• 入会の申し込みをする際、何が必要でしょうか。

• この絵は、社長が中国を訪問した際に北京で買ったものです。

• 規則に違反した際は、罰せられる。

• 非常の際は、この階段を使って外へ出てください。

• 結婚するのだから、この際、借金をきれいに全部返してしまおう。

意味 :~(の)とき ~(の)場合

 on the occasion of ~; when

!  :あらたまった表現。日常の小さいことに使わない。特別なこと、事務的な指示な

 どが多い。

書き方:V 普通形(肯定形)+際 N+の+際  この際

参照 :日本語文法辞典{中級編}p369

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p36

 JGram - 際

48.~最中に・最中だ

• 食事をしている最中に地震が起きて、大騒ぎになった。

• 夏の一番暑い最中に引っ越しをしたので、大変でした。

• 首相は、パーティーの最中倒れ、病院へ運ばれた。

• 今、客が来ている最中なんです。ちょっとお待ちいただけませんか。

意味 :(ちょうど)~(し)ているとき  ~(し)ているところ ~の間 書き方:V ている形+最中 い A+最中   N+の+最中

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p39

 JGram - 最中に

49.~(で)さえ

• 彼は英語を勉強したことがなく、アルファベットさえ読めない。

• この数日、歯が痛くて、固いものは勿論、豆腐さえ食べられなくて困っている。

• 食べ物がなくなれば、人間はネズミさえ食べる。

• あんなに優秀な人でさえ合格できなかったんですよ。だから、あの大学に入るのがど

んなに難しいか分かるでしょう。

意味 :~も ~でも ~からして

 even; if ~ only; if ~ just; as long as; The only thing ~ need is

 [REL. まで; も; すら]

!  :「~」は、最も可能性が低いはずの例。

 子供さえ知っている=子供は普通知らないはずだが、子供でも知っている。

 Note: さえ and でさえ mean the same thing, but でさえ is used after words that express time, situations, and positions.

書き方:V ます形 stem+さえすれば い A(「い」を取った形)+く+さえ

 N+さえ・でさえ

 *「N は+さえ」「N が+さえ」「N を+さえ」

=>N さえ/N でさえ(「は」「が」「を」が消える)

 例:子供は知っている=>子供さえ知っている/子供でさえ知っている

参照 :日本語文法辞典{中級編}p365

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p116

 JGram - さえ

50.~さえ~ば

• 資料を調べさえすれば、すぐ分かることです。

• 見かけが美しきさえあれば、内容はどうでもいいというんですか。

• 健康でさえあれば、はかには何も望まない。

• 試験さえ済めば、いつでも旅行に行ける。

意味 :~だけ~ば、それでいい

!  :「~だけでいい」という意味を強調する。

書き方:V ます形 stem+さえすれば い A(「い」と取った形)+く+さえあれば

 な A+で+さえあれば N+さえ+V ば

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p150

 JGram - さえ~ば

51.~ざるをえない

• 行きたくないけれど、部長の命令だから、行かざるをえない。

• 金額が大きくて私には支払えないので、父は援助を頼まざるをえなかった。

• 家が貧しかったので、進学をあきらめて就職せざるをえなかった。

意味 :~(し)なければならない ~(し)ないわけにはいかない

 cannot help ~ing; cannot (help) but; have no choice but to ~; have to

 [REL. ~ないわけに(は)行かない; ~なければならない; しかない]

!  :したくなくても、しなければならない理由がある 書き方:V ない形 stem+ざるをえない

 *する=>せざるをえない

参照 :日本語文法辞典{中級編}p606

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p202

 JGram - ざるをえない

52.~しかない

• 試験を受けるからには、頑張るしかない。

• 漢字は、1つ1つ覚えるしかありません。とにかく覚えることです。

• 最終電車が出てしまった後だったので、タクシーに乗るしかなかった。

• 努力しないで成功できるわけがない。努力しかありませよ。

意味 :ほかに方法がないから、~(する)だけだ

 nothing but ~

!  :「~だけ」という意味を強調する。

 Note: しかない is easily confused with でしかない, as they are both translated in English as 'nothing but'. However, しかない means 'nothing else',

as in "He eats nothing but vegetables", whereas でしかない means 'merely', as

in "Nothing but a child".

書き方:V 辞書形+しかない N+しかない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p214

 JGram - しかない

53.~次第

• 修理が終わり次第、ご連絡します。

• 準備が出来次第、実行に移ろう。

• 日日が決まり次第、知らせてください。

意味 :~(し)たら、すぐ

 as soon as

!  :「A 次第、B 」A:予定していたことなどが「終わる」「すむ」といった内容

 B:次にすぐすること

書き方:V ます形 stem+次第

参照 :日本語文法辞典{中級編}p385

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p43

 JGram - 次第

54.~次第で(は)・~次第だ

• 会社の営業方針は、社長の考え次第で変わる。

• 旅行に行くか行かないかは、その時の体調次第だ。

• その時の体調次第で、行くかもしれないし、行かないかもしれません。

• 多分と思いますが、その時の体調次第では、行かないかもしれません。

• 台風の進み法次第では、飛行機が飛ばなくなる怒れもあります。

意味 :~によって決まる ~によって変わる   ~にかかっている

!  :「A は、B 次第だ」

例:英語が上達するかどうかは、努力次第だ。

 「B 次第で、A~」

例:努力次第で、英語が上達する。

書き方:N+次第だ・次第で(は)

参照 :日本語文法辞典{中級編}p385

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p101・179

 JGram - 次第で

55.~上・上は

• 教育上良くない番組が昼間にも放送されているのは、問題です。

• あの二人の間には金銭上のトラブルがあったようだ。

• 肉は好きなんですが、健康上の理由で食べないようにしています。

• 私たちは、一緒に暮らしているけれども、法律上は夫婦ではないんです。

意味 :~的に ~の点で ~の面で ~に関係することで

 from the viewpoint of; for (the sake of); for (the reason); in (terms of);

relating to; in ~ing

書き方:N+上・上は

参照 :日本語文法辞典{中級編}p76

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p87

 JGram - 上は

56.~ずに(は)いられない

• 「酒を飲まずにいられない」というのは、アルコール中毒の症状です。

• 感動的ドラマだった。泣かずにいられなかった。

• 合格の知らせを受けた時は、思わず、「やった、やった。」と叫ばずにはいられなかった。

意味 :~(し)ないではいられない

  cannot help ~ing

!  :「抑えることが出来ずに、~する」という意味を強調する。

 Note: Indicates the speaker's emotional or sympathetic reaction to some condition or situation. Same meaning as ~ないではいられない, but more formal

書き方:V ない形 stem+ずに(は)いられない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p202

 JGram - ずに(は)いられない

57.~せいだ・せいで・せいか

• 春、くしゃみなどのアレルギー症状が起きるのは、週に杉の花粉のせいだといわれる。

• 寝不足のせいで、今日は頭がぼんやりしている。

• 頭がぼんやりしているのは、寝不足のせいだ。

• よく寝たせいか、今朝は頭がすっきりしている。

意味 :~せいだ=~が理由だ ~せいで=~から・ので

 ~せいか=たぶん~(だ)からだろう

 [REL. おかげ; ため(に)]

!  :「せい」は一般的に悪い場合に使う

 「せいか」は、良い場合と悪い場合、どちらにも使う。

 Note: せいだ・せいで are only used when the result is undesirable. せいか

can be used for both desirable or undesirable results. せいで is used when the speaker finds the cause of the undesirable result to be beyond his/her control. If

the cause is within the speaker's control, it cannot be used. せい cannot be

used to express a reason.

書き方:V 普通形+せい い A 普通形+せい な A 普通形+せい

 N+の+せい

「A は B(の)せいだ」「B のせいで、A」

「A のせいか、B」

参照 :日本語文法辞典{中級編}p378

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p141

 JGram - せいだ

58.~だけ

• 日曜日は、寝たいだけ寝ることにしているので、起きるのは昼ごろになる。

• 今日はあなたのお誕生日だから、特別よ。ケーキもチョコレートも好きなだけ食べて

いいわよ。

• 電力不足が心配されています。電気を出来るだけ節約しましょう。

• 沢山ありますから、どうぞほしいだけお取りください。

意味 :全部 みんな

 as much as one can

 [REL. しか; ばかり]

!  :その範囲内の全部・100パーセント 書き方:V 辞書形+だけ V 可能形+だけ

 その他、よく使う言い方:「(シ)たいだけ」「ほしいだけ」「すくなだけ」

参照 :日本語文法辞典 p93

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p31

 JGram - だけ

59.~だけあって・~だけに

• 彼女は、美術学校を出ただけあって、絵が上手です。

• あの先生は、経験が長いだけあって、授業が分かりやすくて面白いですね。さすがで

す。

• さすが評判のレストランだけあって、料理もサービスもすばらしかった。

• フランスで勉強しただけに、彼女のフランス語は発音がきれいだ。

• 両親は、田舎で二人だけで暮らしている。年を取っているだけに、娘として心配だ。

意味 :~から、なるほど ~から、確かに

 as might be expected

!  :「A だけあって B」A は、B で言う評価の理由。

 「~だけあって」は、良い評価に使う。

 「~だけに」は、良い評価にも、良くない評価にも使う。

 「さすが(に)」と一緒に使うことが多い。

書き方:V 普通形+だけあって・だけに N+だけあって・だけに

 い A 普通形+だけあって・だけに な A+な・だった+だけあって・だけに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p142

 JGram - だけあって・だけに

60.~だけのことはある

• 桜の花は美しい。日本の花の代表と言われるだけのことはある。

• このメロン、甘くて、とってもおいしい。高かっただけのことはあるね。

• その店は料理もサービスもすばらしかった。さすが評判のレストランだけのことは

ある。

意味 :たしかに~からだ

!  :「A だけあって・だけに、B。」=「B。A だけのことはある。」

例:高かっただけあって、このメロンはおいしい。

=このメロンはおいしい。高かっただけのことはある。

 良い評価に使う。

書き方:V 普通形+だけのことはある N+だけのことはある

 い A 普通形+だけのことはある な A+な・だった+だけのことはある

参照 :JGram - だけのことはある

61.たとえ~ても

• 例え手術を受けても、完全には治らないだろう。

• 例え難しいことが多くても、成功するために頑張ろう。

• 例え嫌いでも、野菜を食べないわけには行きませんよ。

• 例え医者でもガンには勝てません。

意味 :~(の)場合でも

!  :「~手も(デモ)」を強調して言う。 書き方:たとえ+V て形+も たとえ+い A て形+も

 たとえ+な A+でも たとえ+N+でも

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p156

 JGram - たとえ~ても

62.~たところ

• 担当者に電話で問い合わせてみたところ、社員旅行の申し込みはもう終わっていた。

• S 社の新しいパソコンを買ったところ、トラブルばかりでがっかりした。

• 猫にネズミのおもちゃを見せたところ、ぜんぜん興味を示さなかった。

• マニュアルの説明通りにやってみたところ、うまくいった。

意味 :~たら ~た結果

 when ; then

!  :「A たところ、B た」B は、A をした結果わかったこと・得た情報など。一回だけ

 のこと。

 Note: Used when someone does something intentionally, thus, the ところ clause must represent a volitional action. Also, the main clause after a ところ clause must represent an event caused by the ところ action. Cannot represent

a non-past event.

書き方:V た形+ところ よく使う形:「~てみたところ」 参照 :日本語文法辞典{中級編}p500

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p176

 JGram - たところ

63.~たとたん(に)

• 店に入った途端、いい匂いがした。急にお腹が空いてきた。

• 一日中歩き回ってくたびれていたので、布団に入った途端に眠ってしまった。

• 走り出した途端、右のひざにピリッと痛みを感じた。

意味 :~した後、ほとんど同時に

 the moment; just as; as soon as; then  

 [REL. と同時に]

!  :「A たとたん、B」B には、急に起きた普通ではないこと、異常な出来事が入るこ

 とが多い。

 Note: In「A たとたん、B」B must represent an uncontrollable action, although when the subject of B is the third person, a controllable verb is acceptable. The

demonstrative その can precede 途端. この and あの cannot.

書き方:V た形+とたん・とたんに

参照 :日本語文法辞典{中級編}p525

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p42

 JGram - たとたん(に)

64.~たび(に)

• 外国へ行くたびに、自分の国のよさに気づく。

• この写真を見るたび、子供のころを思い出す。

• 西田先生は授業のたびに、面白い話をしてくださる。

• 課長は出張のたびに、みんなにお土産を買ってくる。

意味 :~時は、いつも同じように

 every time; each time; on every occasion; whenever

 [REL. いつ(で)も; といつ(で)も; とき(に)は]

書き方:V 辞書形+たび・たびに N+の+たび・たびに 参照 :日本語文法辞典{中級編}p443

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p102

 JGram - たび(に)

65.~だらけ

• しばらく掃除をサボっていたので、部屋がほこりだらけ、ゴミだらけだ。

• ゴミだらけの部屋を掃除するのに1時間もかかった。

• このテストの答案は、間違いだらけだ。

• 今日は蒸し暑かったので、シャツが汗だらけになった。家に帰ってすぐにシャワーを

浴び、シャツを洗濯した。

意味 :~がいっぱいある ~がいっぱいついている

 full of; filled with; covered with

 [REL. ~まみれ]

!  :「~」:よくないもの・こと

 Note: ~だらけ is used when s.t is covered with s.t undesirable. ~だらけ is easily confused with ~まみれ. They are similar, but the latter means totally

covered and can't be used for intangible things.

書き方:N+だらけ

 「A は(が)B だらけだ」

例:部屋はゴミだらけだ。

 「B だらけの A」

例:ゴミだらけの部屋

参照 :日本語文法辞典{中級編}p25

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p168

 JGram - だらけ

66.~ついでに

• 研修旅行の序に、大阪にいる先輩に会いに行った。

• デパートへ行った序に、そこで開かれていた展覧会を見た。

• 郵便局へ行くの。それなら、序に切手を買ってきてくれない。

意味 :~時、一緒に ~の機会を利用して

 while; have the chance to; on one's way to s.w, one did s.t else

!  :「A ついでに、B」

 A:主な行為 B:A の時を利用して一緒にすること

 Note: ~ついでに is used to express the idea that while a person was doing one thing, he or she had a chance to do something else. It's easy to confuse ~

ついでに with ~がてら. The difference is that with ~がてら, both actions are of equal importance.

書き方:V 辞書形・た形+ついでに N+の+ついでに 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p56

 JGram - ついでに

67.~っけ

• 今晩、山田さんも切るんだっけ。

• 君は去年日本へ来たんだっけ。

• この本、面白かったっけ。

• トムさんは、アメリカ人だっけ、イギリス人だっけ。

• お宅はどちらでしたっけ。 

意味 :~か ~ね   ~かな

!  :話し言葉で使われる。質問して確認する。

 確認の表現なので、表現・未来のことに過去形を使ってもいい。

例:来月の三日は月曜日でしたっけ。(=月曜日だったっけ)

書き方:V た形+っけ V 普通形+んだっけ・んだったっけ

 い A(「い」を取った形)+かったっけ な A・N+だ・だった+っけ

 少し丁寧に言うときは、「ましたっけ」「でしたっけ」も使う。

 (「ますっけ」「ですっけ」は、ない)

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p181

 JGram - っけ

68.~っこない

• ノーベル賞なんて、僕にはもらえっこない。

• 宝くじを買うの。当たりっこないのに。

• 今日中にレポートを書くんですか。できっこありませんよ。

意味 :絶対に~ない ~はずがない ~わけがない

 definitely won't ~

 [REL. ~はしない]

!  :少していねいにいうときは、「っこありません」。

 Note: Very casual, spoken only. Differs from ~はしない in that it is never used formally.

書き方:V ます形 stem+っこない

 よく使う形:「できっこない」、「わかりっこない」、V 可能形+っこない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p187

 JGram - っこない

69.~つつある

• 最近、田舎がどんどん都会化しつつある。

• 現在、経済学部の新しい校舎ができつつあり、来年度から使用される予定ある。

• 新しい流行語ができる一方で、古くからあるきれいな言葉が消えつつあるのは残念

だ。

意味 :今、~(し)ている

 ~ing

!  :あらたまった表現

 Note: Always expresses an action in progress. The auxiliary verb ~いる also expresses an action in progress. However, ~いる cannot be used with punctual

verbs and movement verbs to express an action in progress. In those cases, ~

つつある is used. Not used to describe everyday actions.

書き方:V ます形 stem+つつある

参照 :日本語文法辞典{中級編}p542

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p51

 JGram - つつある

70.~つつ(1)

• 昨夜は、久しぶりに会った友達と酒を飲みつつ語り合った。

• 目の前の美しい山を眺めつつ、自分に絵の才能がないことを残念に思った。

• このレポートでは、調査の結果を分析しつつ、今後の問題点を明らかにしてみたいと

思う。

意味 :~ながら

 while

!  :「A つつ、B」A と B を同時にする。

 「ながら」より硬い表現

 Note:「A つつ、B」always expresses concurrent actions by the same person. Cannot be used when concurrent actions are performed by different individuals.

Not used to describe everyday actions.

書き方:V ます形 stem+つつ

参照 :日本語文法辞典{中級編}p542

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p56

 JGram - つつ

71.~つつ(2)・~つつも

• 運動不足は体に悪いと知りつつ、時間がなくて運動できない。

• もらった手紙に返事を書かなければと思いつつ、もう十日も経ってしまった。

• 試験の準備を速く始めようと思いつつも、まだはじめていない。

意味 :~ているのに

 although

!  :「悪い」と思う気持ちがある。

 よく使う言い方:「~と思いつつ」「~と知りつつ」

書き方:V ます形 stem+つつ・つつも

参照 :日本語文法辞典{中級編}p542

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p131

 JGram - つつ2

72.~っぽい 

• 怒りっぽい人には、友達が少ない。

• 彼女は、飽きっぽい性格で、今までに職場を何回か変えている。

• この服、なんか安っぽいね。でも、値段が安いんだからしょうがない。

• 犯人は黒っぽい上着を着てスニーカーをはいていた。

• そんな子供っぽいことを言っていると、笑われてしまうよ。

意味 :~傾向がある 少し~(の)性質がある  少し~(の)感じがする

 apt to; easy to; ~like; like a ~; ~ish

 [REL. 風の; ~らしい; ~やすい; ような]

!  :「~っぽい+N」「~っぽく+V」(い A と同様)

例:子供っぽい人・子供っぽく見える

書き方:V ます形 stem+っぽい い A(「い」を取った形)+っぽい

 N+っぽい

参照 :日本語文法辞典{中級編}p337

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p167

 JGram - っぽい

73.~て以来 

• 彼女を知って以来、僕の人生はバラ色だ。

• 卒業して以来、クラスメートには会っていない。

• 数年前に大きな病気をして以来、健康に注意するようになった。

意味 :~てから今までずっと

 since; henceforth

!  :「A て以来、B」B:続いていること・状態・習慣

書き方:V て形+以来

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p46

 JGram - て以来

74.~てからでないと・~てからでなければ 

• 上司に相談してからでないと、お返事できません。

• ビザが取れてからでなければ、旅行の予定は立てられない。

• この問題は、よく検討してからでないと決定は難しい。

意味 :先に~しないと まず~しなければ

!  :「A てからでないと、B」B は、「できない」「難しい」「無理だ」と言った意味の内容。 書き方:V て形+からでないと・からでなければ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p46

 JGram - てからでないと

75.~てしょうがない・~てたまらない 

• 睡眠不足のせいで、眠くてしょうがない。

• 食欲の秋だ。最近お腹が空いてしょうがない。

• 勉強が楽しくてしょうがないと言う人もいろんですか。信じられませんね。

• 母に会いたくてたまらない時は、電話をかけます。

意味 :(我慢できないくらい)とても~ 非常に~

!  :「~」:感情・感覚・心理・欲求などを表す言葉。

 例:疲れる=>疲れてしょうがない・疲れてたまらない 痛い=>痛くてしょうがない・痛くてたまらない

残念=>残念でしょうがない・残念でたまらない

書き方:V・い A て形+しょうがない・たまらない

 な A+で+しょうがない・たまらない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p199

 JGram - てしょうがない

76.~てならない 

• 戦争が始まるかもしれない。国民は不安でならない様子だ。

• 遠く離れているので、家族のことが心配でならない。

• 最近の日本人は礼儀を忘れてしまったのではないかと、残念に思われてならない。

• もっと早く父を病院に連れて行けばよかった。それが悔やまれてならない。

意味 :非常に~で、おさえることができない

!  :「自然に、自動的に感じる」と言う意味を強調して表す。

 「~」:感情・感覚・心理などを表す言葉

 動詞の場合は「思われてならない」「思い出されてならない」

 「悔やまれてならない」「感じられてならない」「~と言う気がしてならない」な

 どをよく使う。

書き方:V・い A て形+ならない な A+で+ならない 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p200

 JGram - てならない

77.~ということだ(1) 

• あの二人は秋に結婚するということです。

• 地球上の海水の温度は相変わらず高いということだ。

• 彼の奥さんは弁護士だということです。

意味 :~そうだ(聞いたり、読んだりして知ったこと・情報)

 I heard that ~; it is said that ~; they say ~

!  :「~」:聞いた内容・読んだ内容

書き方:V 普通形+ということだ い A 普通形+ということだ

 な A・N+(だ)+ということだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p193

 JGram - ということだ

78.~ということだ(2) 

• 電話が「話し中」ということは、留守ではないということだ。

• こんなに沢山星が出ているということは,明日は天気がいいということでしょうか。

• 出席、欠席について何も連絡がないということは、欠席するということだろう。

• あんな大きい家を買ったということは、彼は大金持ちだということだね。

意味 :つまり~だ ~ということがわかる

!  :「A(ということ)は、B ということだ」A:事実・状況

 B:A からわかること

書き方:V 普通形+ということだ い A 普通形+ということだ

 な A・N+(だ)+ということだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p181

 JGram - ということだ

79.~というと・~といえば・~といったら 

• 漢字というと、「難しい」と思うかもしれませんが、漢字の勉強は、本当はとても面白

いです。

• 日本料理といえば、すし、てんぷらなど代表的だ。

• 「田中さん」といえば、ノーベル賞を取った田中○○さんが有名です。

• 日本を代表するものといったら、やはり、桜、富士山なんてでしょう。

意味 :~を聞いてすぐ頭に浮かぶことは

 when you say ~; when it comes to ~; in the case of ~; speaking of ~

 [REL. ~ったら; ~って]

!  :「A というと B」A:話題 B:その話題に関する代表的なもの・すぐ想像する

 こと・印象

 Note: ~というと is used when something mentioned evokes some memory or when the speaker/writer wants to make a remark which is different from what

is expected. It is also used to question the meaning of a word or phrase mentioned by the interlocutor. ~といえば is used when the speaker wants to present what has just been mentioned as a new topic.

書き方:N+というと・といえば・といったら

参照 :日本語文法辞典 p484、{中級編}p492

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p125

 JGram - というと

80.~といったら

• 気温はマイナス30度。その寒さといったら、言葉にできないほどでした。

• 彼の仕事ぶりといったら、「仕事の鬼」と言われるくらいだ。

• 昨日の夕立の激しさといったら、あんな雨は生まれて初めて経験しました。

意味 :~は ~についていう

!  :「すごい」「とても~だ」という驚きを強調する。 書き方:N+といったら

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p126

81.~というものだ

• 人から言われたことだけをする。自分から行動を起こさない。それは無気力というも

のだ。

• 本当に困った時にこそ助け合うのが友情というものです。

• 人のことを考えないで、自分の都合だけで行動する彼女のやり方、あれはまさに自分

勝手というものだ。

意味 :まさに~だ

!  :「~」:話し手の批判や判断(強調して表す) 書き方:V 普通形+というものだ な A・N+というものだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p214

 JGram - というものだ

82.~というものではない・というものでもない

• どんなこともお金で解決できる、というものではありません。

• 学歴が高いからといって、その人が有能だというものでもない。

• 商品は安ければいいというものでもない。「安物買いの銭失い」と言う諺もある。

意味 :必ずしも~ない ~わけではない

 not necessarily; just ~ing isn't enough; it's not just a matter of ~

!  :「~」(評価や考え方を表す)を否定する。

例:「努力すれば必ず成功する」=>不定形=「努力すれば必ず成功すると

  いうものではない」

書き方:V 普通形+というものでは(も)ない

 い A 普通形+というものでは(も)ない

 な A・N+(だ)というものでは(も)ない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p189

 JGram - というものではない

83.~というより

• 彼は天才というより、むしろ変人だ。

• 「北海道の夏は涼しくていいでしょう。」

 「ええ。でも、今年は涼しくというより、寒いといったほうがいいくらいです。」

• 「奥様はとても陽気な方ですね。」

 「いやあ、陽気というより、うるさいというべきでしょうね。」

意味 :~もっと適切にいうと

 rather than; more ~ than ~

!  :「A というより、B」B:話し手の判断・評価

 「むしろ」と一緒に使うことが多い。

書き方:V 普通形+というより い A 普通形+というより

 な A・N+(だ)というより

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p81

 JGram - というより

84.~といっても

• 熱帯の国といっても、朝晩は涼しくて過ごしやすくなる。

• 中国語ができるといっても、基礎を勉強しただけですから、まだまだです。

• 「研修、大変ですね。」

 「ええ、まあ、大変だといっても、三ヶ月間だけですから。」

意味 :~けれども

 although ~ say/said that ~; even though ~ say/said that ~

書き方:V 普通形+といっても い A 普通形+といっても

 な A・N+(だ)といっても

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p132

 JGram - といっても

85.~とおり(に)・~どおり(に)

• 大丈夫。マニュアルに書いてある

• 昨日のサッカーの試合は、予想さ

• 天気予報のとおり、午後から雨になった。

• 医者の指示通り、毎日運動をすることにした。

意味 :~ように ~と同じように

 (in) the same way as; (in) the way; as

ば、うまくいきます。

A 国が勝った。

!  :Note: A とおり means either that someone does something in the same way as A, or that something agrees with A.

書き方:V 普通形・た形・ている形+とおり(に)

 N+の+とおり(に) N+とおり(に)

参照 :日本語文法辞典{中級編}p514

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p95

 JGram - とおり(に)

86.~とか

• 「お嬢さんが結婚なさったとか。」

 「ええ、先月。」

 「それは、おめでとうございます。」

• G 銀行は経営が危なくなっているとか。預けた金は大丈夫だろうか。

• 彼は大金持ちだとか。うらやましいなあ。

意味 :~そうだ ~ということだ

!  :「~」:聞いた内容・読んだ内容

 Note: Less certain than そうだ and ということだ.

書き方:V 普通形+とか い A 普通形+とか

 な A・N+とか

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p193

87.~どころか(1)

• この国の経済はよくなるどころか、益々悪くなっている。

• 彼の奥さんは、優しいどころか、鬼のような人だ。

• 「彼女、まだ若いですね。」

 「言え、若いどころか、もう孫が三人もいるんですよ。」

意味 :~ではなく、まったく反対に

 far from; not just; even

 [REL. ~ばかりか~(さえ)]

!  :「違う」「反対だ」という意味を強調する。 書き方:V 普通形+どころか い A 普通形+どころか

 な A・N+どころか

参照 :日本語文法辞典{中級編}p34

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p79

 JGram - どころか

88.~どころか(2)

• 忙しくて、旅行するどころか、テレビを見る暇さえない。

• こんなに成績が悪いと、就職どころか卒業も危ない。

• 彼女は自動車の A 級ライセンスどころか、飛行機の免許も持っている。

• 今年の夏は三日間休めればありがたいと思っていたら、三日間どころか、一週間も休

みが取れた。

意味 :~は勿論

!  :「A どころか B」=「A は勿論、もっと簡単な B もだめだ」/

   「A はもちろん、B も大丈夫だ」

書き方:V 普通形+どころか い A 普通形+どころか

 な A・N+どころか

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p79

 JGram - どころか

89.~どころではない・~どころではなく

• この国の経済はどんどん悪くなっていて、よくなるどころではない。(cf.87-①)

• 彼の奥さん優しいどころではなく、鬼のような人ですよ。(cf.87-②)

• 忙しくてテレビを見る暇もないのだから、旅行どころではない。(cf.88-①)

• 卒業も危ないのだから、就職活動どころではない。(cf.88-②)

意味 :全然~ではない ~は、とんでもない

 there's no way ~; it's out of the question; there is no time to ~

!  :「~」を強く否定する

書き方:V 普通形+どころではない い A 普通形+どころではない

 な A・N+どころではない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p187

 JGram - どころではない

90.~ところに・~ところへ・~ところを

• ぐっすり寝ているところに地震が起きて、はっと目が覚めた。

• 彼女に電話をかけようとしたところへ、彼女のほうからかかってきた。

• 犯人は、店から出てきたところを、警官に捕らえられた。

• お忙しいところを来てくださって、ありがとうございます。

• 本日は、休日のところを、おいでいただき恐れ入ります。

意味 :ちょうど~とき ~(の)状況に

 when; while; even though

!  :時・状況を表す(場所を表すのではない)。

書き方:V 普通形・た形・ている形+ところ い A+ところ N+のところ 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p134

 JGram - ところに

91.~としたら・~とすれば

• 生まれ変われるとしたら、男がいい? 女がいい?

• 温泉に行くとしたら、どこがいいでしょうね。

• 君が僕の立場だとしたら、この場合どうする?

• このまま不況から抜け出せないとすれば、日本の将来に希望はない。

意味 :もし~たら・ば・と・なら

 assume that; regard ~ as; let; suppose; supposing

 [REL. とする; にする; となると]

書き方:V 普通形+としたら・とすれば・とすると

 い A+としたら・とすれば・とすると

 な A+N+だ+としたら・とすれば・とすると

参照 :日本語文法辞典{中級編}p518

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p150

 JGram - としたら

92.~として・~としては

• ノーベル賞の受賞は、学者として最高の名誉だ。

• 彼女とは友達として付き合っているだけで、特別の関係ではありません。

• あの人は、性格はとてもいいが、リーダーとしては少々問題がある。

• 京都は日本の古い都として知られている。

意味 :~の立場で ~の資格で

 as; in the capacity of; for

書き方:N+として・としては

参照 :日本語文法辞典{中級編}p501-502

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p86・116

 JGram - として

93.~としても

• 彼女と結婚できるとしても、②,3年後になるだろう。

• その人が親切そうに見えたとしても、本当に親切かどうかはわからない。

• 親が有名だとしても、本人に実力がなければ社会で認められないでしょう。

• たとえ相手が部下だとしても、世話になったらお礼の気持ちをちゃんと伝えるべき

だ。

意味 :~(の)場合でも たとえ~でも

!  :Note: Same meaning as たとえ~でも, but when you make a sentence using

としても, you are indicating that the action was useless or ineffective.

書き方:V 普通形+としても い A 普通形+としても

 な A・N+だ+としても

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p157

 JGram - としても

94.~とともに

• 自動車が増えるとともに、交通事故も多くなる。

• 地位が上がるとともに、責任が動くなる。

• 時代の流れとともに、人の考え方も変化する。

• 医学の発達とともに、人間の寿命も延びてきた。

意味 :~と一緒に ~につれて ~にしたがって

!  :「A とともに B」

 A の変化と一緒に B も変化する。

書き方:V 普通形+とともに N+とともに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p53

 JGram - とともに

95.~ないことには

• 住所が分からないことには、連絡しようがありません。

• 小説を書いても、面白くないことには売れませんよ。

• 何といっても、健康が一番。いくら有能でも、健康でないことには活躍できない。

意味 :~なければ ~ないと

!  :「A ないことには B(ない)」

 A は、B のために必要な条件。

例:健康でないことには活躍できない。

=>健康は、活躍するために必要な条件。

書き方:V ない形+ことには い A(「い」を取った)+くないことには

 な A・N+でないことには

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p151

 JGram - ないことには

96.~ないことはない・~ないこともない

• あなたの気持ち、分からないことはないんだけど...。

• 眼鏡なしで読めないことはないのですが、ちょっと読みづらいんです。

• 納豆は食べないこともないんですが、あまり好きじゃないんです。

• この本、面白くないことはないんですが、今ひとつですね。

意味 :「全然~ない」というわけではないけれど、でも

 it isn't the case that ~ not ~; it is not that ~ not ~

 [REL. ことは]

!  :100パーセントの否定はしないが、何か問題があることを示す。

 Note: The phrase is a double negative structure that is virtuallyan affirmative statement. The difference between ~ないこともない and ~ないことはない is

that the former is weaker in assertion than the latter.

書き方:V ない形+ことには い A(「い」を取った形)+くないことには

 な A・N+でないことには

参照 :日本語文法辞典{中級編}p203

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p190

 JGram - ないことはない

97.~ないではいられない

• ストレスがたまった時は、酒を飲まないではいられない。

• 私は、捨てられた子犬や子猫を見ると、助けてあげないではいられない。

• ダイエットをしているのに、食後に甘い物を食べないではいられない。

意味 :~しないことは難しい ~したい気持ちがおさえられない

 can't help ~ing

!  :否定形を2度重ねて、強い肯定の意味を表す。

 Note: Same meaning as ~ずにはいられない, but less formal. Differs from other 'can't help ~ing' expressions in that ~ないではいられない indicates the

speaker's emotional or sympathetic reaction to some condition or situation. Therefore, you can say, 困った妹を助けないではいられない, but not 泣かない ではいられない

書き方:V ない形+ではいられない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p202

 JGram - ないではいられない

98.~ながら・~ながらも

• 私は、その薬が危険だと知りながら、飲み続けていた。

• 平和が叫ばれながら、常に世界のどこかで戦いが行われている。

• 彼らは、貧しいながらも明るく生きている。

意味 :~のに ~(だ)が ~つつ(も)

 although; even though; nevertheless

!  :Note: Normally used in written or formal, spoken japanese. Often takes a third person as the subject, apparently because it is usually employed to give the speaker's observation of, or opinion about, a third person.

書き方:V 普通形 stem+ながら・ながらも い A+ながら・ながらも

 な A・N+ながら・でありながら

例外:残念=>残念ながら 勝手=>勝手ながら

• 残念ながら、パーティーには出席できません。

• 勝手ながら、本日は休業いたします。

参照 :日本語文法辞典{中級編}p199

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p59・130・134

 JGram - ながら

99.~など・~なんか・~なんて

• 台風の日に風雨の中でテニスをするなど、考えられない。

• あなたなんかきらい。もう来ないで。

• 20枚のレポートも書いたなんて、すごいねえ。私なんか3枚のレポートも書けない。

• 彼女、大人っぽいね。まだ15歳だなんて信じられないよ。

意味 :~は ~とは

!  :強い気持ちを表す。「なんて」「なんか」は話し言葉。

書き方:V 普通形+など・なんて

 N+(だ)+など・なんて・なんか

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p119

100.~にあたって・にあたり

• 新しい支店を開くに当たって、先ず市場調査を行う必要がある。

• 結婚するに当たり、両家の家族が集まって食事をした。

• 卒業に当たって、クラスのアルバムを作った。

• 開会に当たり、ひと言ご挨拶を申し上げます。

意味 :~(の)とき ~(の)際

!  :「~」:大きい事・特別な事(日常的なこと小さいことには使わない)・これ

 から始まることが多い

書き方:V 辞書形+に当たって・に当たり

 N+に当たって・に当たり

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p37

 JGram - にあたって

101.~において・~においては・~においても・~における

• 2002年のサッカーのワールドカップは、韓国と日本において行われた。

• 彼の論文の要旨が学会において発表される。

• この自動車は、値段は高いが、安全性においては並ぶものがない。

• 人間が戦いを好むということは、歴史においても証明されている。

• 教室における飲食は禁止されている。

意味 :~で ~の中で

 at; on; during; in

 [REL. で; に]

!  :「~」:場所・場合・状況

 Note: Highly formal expression, it is rarely used for personal activities or trivial events. における cannot be used to specify existence. When において

indicates time, it cannot be used for a specific time; that restriction, however, does not apply to における.

書き方:N+において・においては・においても・における

 ~における+N

参照 :日本語文法辞典{中級編}p265

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p39

 JGram - において・における

102.~にもかかわらず

• 雨にもかかわらず、大勢の人が集まった。

• 彼女は大金持ちであるにもかかわらず、大変なケチダ。

• 体に障害があるにもかかわらず社会で活躍している人が大勢います。

• 努力したにもかかわらず、結果は失敗に終わってしまった。

意味 :~のに

 although; though; in spite of; despite; notwithstanding; nevetheless

 [REL. けれど(も); のに]

!  :Note: Implies stronger disjunctiveness than けれど and のに, that is, にもか かわらず means 'totally contrary to everybody's expectations,' whereas the others mean 'contrary to everybody's expectation.' Used in formal spoken or

written japanese.

書き方:V 普通形+にもかかわらず い A 普通形+にもかかわらず

 な A・N+(である)+にもかかわらず

参照 :日本語文法辞典{中級編}p257

 JGram - にもかかわらず

103.~にかかわらず・~にかかわりなく・~にはかかわりなく

• 会に参加するしないにかかわらず、必ず返事をください。

• このサークルには、年齢、国籍、経験のあるなし、などにかかわりなく、どなたでも参

加できます。

• 試合は、天候にはかかわりなく予定どおり行われる。

意味 :~に関係なく ~を問わず

 whether or not; unrelated to; it doesn't depend on; regardless of

!  :Note: Used in formal spoken or written japanese.

書き方:N+にかかわらず・に(は)かかわりなく

 同じ語の肯定形と否定形を並べる形、反対の語を並べる形もある。

例:行く行かないにかかわらず/収入の多い少ないにかかわらず

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p106

 JGram - にかかわらず

104.~に限って

• うちの子が泥棒をしたというのですか。うちの子に限ってそんなことをするはずが

ありません。

• 彼はキリスト教徒ですから、あの人に限って自殺なんかしません。

• いつもは沢山走っているタクシーが、急いでいる時に限って全然来ない。

• 親が忙しい時に限って子供が熱を出す。

意味 :特に~(の)場合だけは 特に~ときだけ

!  :強調表現

 Note: Easily confused with ことだから. The difference is that に限って is used to deny some negative statement or idea about a person or thing, saying that it can't be true because it is something we know they would never do or that

would never happen to them. ことだから, on the other hand, indicateds that because of something that we know about the person or company's character,

another thing must be true. に限って is always used to deny some negative

thing, whereas ことだから can be used for either positive or negative things. Another difference is that ことだから can never be used for objects.

書き方:N+に限って

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p63

 JGram - に限って

105.~に限り・~に限らず

• 女性に限り、クラブの入場料は半額です。

• ビザを持っている人に限り入国することができます。

• 母親に限らず父親も育児をする時代になった。

• 原子力発電所の周辺住民に限らず遠くの住民も原子力発電の反対運動に参加した。

意味 :~に限り=~だけ ~に限らず=~だけでなく(~も) 書き方:N+に限り

参照 :日本語文法辞典{中級編}p249

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p63・69

 JGram - に限らず

106.~にかけては・~にかけても

• A 社のテレビは、画面の美しさにかけては他社の製品に勝っている。

• 勉強はそれほどでもないが、スポーツにかけては彼がクラスで一番だ。

• 優勝チームは、体の大きさにかけても作戦のうまさにかけてもすばらしいチームだ。

意味 :~についていうと ~の点で

 when it comes to ~

!  :性質・能力が優れていることを言う表現。 書き方:N+にかけては・にかけても

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p126

 JGram - にかけては

107.~にかわって・~にかわり

• 英語のできない社長に代わって、部長が電話に出た。

• その犬は、目が見えない主人に代わって安全を確かめる。

• 木の机に代わり、プラスチックの机が多く使用されるようになった。

意味 :(人の)代理に (物の)代用に

 in place of; replacing; on behalf of

書き方:N+にかわって・にかわり

参照 :日本語文法辞典{中級編}p254

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p82

 JGram - にかわって

108.~に関して・に関する

• あの事件に関して知っていることがあれば、是非考えてください。

• わが社に関して詳しく知りたい場合は、ホームページをご覧ください。

• 最近テロに関するニュースがよく新聞に出ています。

● :取り扱う対象を言う時。

意味 :~に関係して ~について

 concerning; with regard to; about; on

 [REL. について; のこと]

!  :「について」より硬い表現。

 Note: について and に関して mean exactly the same thing, but に関して is more formal.

書き方:N+に関して N1+に関する+N2

参照 :日本語文法辞典{中級編}p252

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p16

 JGram - に関して

109.~にきまっている

• この試合は負けるに決まっている。相手が強すぎるよ。

• 彼は怠け者に決まっている。彼が働いているところを見たことがない。

• 先月結婚した息子の家に行きたいけれど、私が行けば邪魔になるに決まっているの

で、行かないことにします。

意味 :絶対に~だ

 it is decided that ~; it is expected ~; definetively

!  :はっきりと意見を言う強い言い方。

書き方:V 普通形+にきまっている N+にきまっている

 い A+にきまっている な A+にきまっている

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p213

 JGram - にきまっている

110.~に比べ(て)

• 去年は三月に桜が咲いたが、今年は四月になってもまだ桜は咲いていない。去年に比

べて今年は寒いからだろう。

• 「数学の点に比べて国語の点が悪すぎる。」と私は母に怒られた。

• 都心に比べて郊外は空気がきれいなので、子供を育てるのに適している。

意味 :compared with/to; when compared with/to; in comparison to

書き方:N+に比べ(て)

参照 :日本語文法辞典{中級編}p256

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p77

 JGram - に比べて

111.~に加え(て)

• 金メダルに加えて銀メダルまで取れたので、彼はとても喜んでいる。

• 森林火災に加え、高速道路の建設で、森はだんだん減ってしまった。

• 人手不足に加えて天候が悪く、今年の米のできはよくないようだ。

• 川の水に加え、地下水まで汚れているので、安心して飲める水がなくなった。

意味 :~と ~だけでなく

 in addition to

書き方:N+に加え(て)

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p72

 JGram - に加えて

112.~にこたえて・~にこたえる

• 「医者になってほしい。」という親の期待にこたえて、彼は医者になった。

• A 社は消費者のニーズにこたえて、新製品を開発した。

• 「私は国民の要求にこたえる政治家です。」と彼は行っているけど...。

意味 :~に合うように

 in answer to; in response to

書き方:N+にこたえて N1+にこたえる+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p17

 JGram - に応えて

113.~に際し(て)

• 卒業式に際して、市長からお祝いの言葉が卒業生に送られた。

• 工場見学に際して、系の人から様々な注意をうけた。

• A 国大統領訪日に際し、歓迎のレセプションが行われた。

意味 :~の時に ~の場合に

 when; on the occasion of

 [REL. 際(に); 場合; に当たって/当たり; おりに; 時に]

!  :「~」:特別な出来事

 あらたまった表現=formal expression

書き方:N+に際し(て)

参照 :日本語文法辞典{中級編}p369

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p37

 JGram - に際して

114.~に先立って・~に先立つ

• 開会式に先立って、選手の入場パレードが行われた。

• 映画の上映に先立ち、出演者が舞台に出て挨拶をした。

• 「先立つものは金」と言われるように、何をするのにもまずお金が必要だ。

意味 :~の前に

書き方:N+に先立って N1+に先立つ+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p47

 JGram - に先立って

115.~にしたがって

• 南に行くに従って、気温が高くなる。

• 川の上流に行くに従って、水は冷たくなり、流れは遠くなる。

• 成長に従って、子供は親から離れていくものだ。

• 景気が悪くなるに従って、街にはホームレスが増えていくだろう。

意味 :~とともに ~につれて ~に伴って ~と一緒に

 as, accordingly; in proportion to; in accordance with; following

 [REL. につれて/つれ]

!  :「A にしたがって B」A の変化と一緒に B も変化する。 書き方:V 普通形+にしたがって N+にしたがって

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p52

 JGram - にしたがって

116.~にしたら

• 経営者にしたらボーナスは安いほうがいいが、社員の身にしたら 1000 円でも高いほ うが嬉しい。

• 弟にしたら、私のようなうるさい姉の存在は、いやでたまらないだろう。

• この階段は、私にはたいしたことはありませんが、足の弱い人にしたら、とても大変

だろうと思いますよ。

意味 :~の立場では ~にとって ~からすれば ~から見れば

 if (one had) ~'s perspective

書き方:N+にしたら

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p88

 JGram - にしたら

117.~にしても

• 大統領は「戦争をしない。」と言っている。国民にしても、考えは同じだ。

• 国と国が話し合うことは大切なことです。話し合わなければ戦争になってしまいま

す。それは夫婦にしても同じですよ、喧嘩する前によく話し合ってください。

意味 :~も ~にとっても ~の立場でも ~から見ても

 even for

書き方:N+にしても

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p112・132・157

 JGram - にしても

118.~にしては

• 今日は秋にしては暑い。まるで夏のようだ。

• 普通、外交官は外国語が上手なものだが、かれは外交官にしては語学だできない。

• 「ダイエットしているにしては、やせないんじゃない。」「.........。」

意味 :~(な)のに ~(の)わりに ~だが

 even though (it is) ; for

!  :「A にしては B」B は A らしくない、A にあわないという判断・評価。 書き方:N+にしては V 普通形+にしては

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p89

 JGram - にしては

119.~にしろ・~にせよ

• お金がなかったにしろ、人の物を盗むのはいけないことだ。

• いくら有能であるにせよ、努力なしに成功できるとは思わない。

• 少年にしろ、成人にしろ、悪いことをしたら、厳しい罰を受けるべきです。

• 旅行に行くにせよ、行かないにせよ、早く決めたほうがいい。

意味 :~ても・でも ~場合でも どちらの場合も

 it doesn't matter which; it doesn't matter whether

!  :「A にしろ、B にしろ」「A にせよ、B にせよ」のように A・B に同類のものを並べ

 て言うことが多い。

書き方:V 普通形+にしろ・にせよ い A 普通形+にしろ・にせよ

 な A・N+(である)+にしろ・にせよ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p112・132・157

 JGram - にしろ

120.~にすぎない

• 人間は宇宙から見れば小さな点にすぎない。

• 「近く、戦争があるらしい。」

 「そんなこと、ただの噂にすぎません。」

• 私の責任ではありません。私はただ部長に命令されたことをしたにすぎません。

意味 :ただ~だけだ ~以上ではない

 nothing more than; not more than; mere; merely; only; just; as little/few as

 [REL. だけだ; ただの]

書き方:N+にすぎない V 普通形+にすぎない 参照 :日本語文法辞典{中級編}p271

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p213

 JGram - にすぎない

121.~に相違ない

• 時間も予算も十分ではない。この計画の実行は困難に相違ない。

• 彼は有能であるから、この選挙で当選するに相違ない。

• 彼は天才であるに相違ない。

意味 :~に違いない きっと~だ

!  :あらたまった表現。

書き方:V 普通形+に相違ない N・な A+(である)+に相違ない

 い A 普通形+に相違ない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p196

 JGram - に相違ない

122.~に沿って

• 川に沿ってハイキングーコースがあります。その川に沿って一時間ぐらい歩くと、海

に出ます。

• 子供たちの希望に沿って公園が作れた。その公園は大人の考えたものとはかなり違っ

ていた。

• 会社の経営方針に沿って、来年度の計画が立てられた。

意味 :~から離れないで

 along with; in line with

書き方:N+に沿って

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p95

 JGram - に沿って

123.~に対して・~に対する

• あの人は奥さんに対しては「彼女と別れる。」と言い、変人に対しては「すぐ離婚する。

と言っているそうだ。

• 彼は子供のころから動物や植物に対する興味を持ち続けいる。

• この戦争に対する人々の意見は様々だ。ある人は「正しい戦争だ。」と言い、ある人は

「悪だ。」と言う。

意味 :~に ~に向かって

 toward; to; in contast to; whereas; in regard to; in; per

!  :「~」:方向・対象 書き方:N+に対して N1+に対する+N2 参照 :日本語文法辞典{中級編}p275

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p17

 JGram - に対して

124.~に違いない

• こんなに大きいマンションに住んでいるのだから、彼はかなりの金持ちに違いない。

• これからはロボットが学校でも家庭でも利用されるようになるに違いない。

• 母「ママの顔を見て逃げたら、何か悪いことをしているに違いないと思ったら、やっ

ぱりタバコなんか吸ってる。今日はご飯ぬき。」

 子供「ごめんなさい。」

• 評判の高い映画だから、面白いに違いないと思ったのに...。

意味 :~に相違ない きっと~だ

 there is no doubt that ~; must be ~; no doubt

 [REL. に相違ない; だろう; はず; かもしれない]

書き方:V 普通形+に違いない N+な A+(である)+に違いない

 い A 普通形+に違いない

参照 :日本語文法辞典 p304

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p195

 JGram - に違いない

125.~について

• 今日の集会では「親子関係の変化」について話し合いたいと思います。

• ただいまの山川さんの発表についてご意見のある方はどうぞ。

• 大統領は親しい外交方針について国民に説明をした。

● :取り扱う対象を言う時。

意味 :~に関して

 about; on; concerning; regarding; with regard to

 [REL. に関して; のこと]

!  :「A について B」B:「書く」「話」「考える」「研究する」など

 Note: について and に関して mean exactly the same thing, but に関して is only used in writing. Also, について and に対して sound similar but the

meaning is very different. について means 'about' whereas に対して means

'towards', 'to', or 'for'.

書き方:N+について

参照 :日本語文法辞典{中級編}p280

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p16

 JGram - について

126.~については・についても

• 説明は以上です。詳しい手続きについては後ほどご説明します。

• 工場の火事はようやく消されたが、原因についてはまだ調査が進んでいない。

• 私は東京だけでなく、地方の生活や習慣についても知りたいと思っている。

• 両親と子供は、成績、学費そして将来の夢についても話し合って受験校を決めた。

意味 :~に関しては ~に関しても 書き方:N+については・についても

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p16

 JGram - については

127.~についての

• 旅行日程についてのご質問がある方は手をあげてください。

• 大きな事故が起きた場合、被害についての情報をすぐに得るのは難しいことだ。

• こちらはユニコン・デパートです。商品のご注文は02、商品についてのお問い合わ

せは03を押してください。

意味 :~に関しての 書き方:N1+についての+N2

参照 :日本語文法辞典{中級編}p280

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p16

128.~につき

• この道は工事中につき、通行止めになっています。

• 冷房中につき、ドアをお閉めください。

• こちらは特売品につき、お一人様一点限りとなっています。

意味 :~なので

!  :連絡・掲示などに使うあらたまった表現。 書き方:N+につき

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p139

 JGram - につき・につき2

129.~につけ

• 祖母が編んだセーターを見るにつけ、優しかった祖母を思い出す。

• 親は、暑いにつけ寒いにつけ、離れて暮らす子供を思い出し、心配するものだ。

• 私が料理すると、味が濃いにつけ、家族から文句が出る。

意味 :~ときは、いつも ~ときも、~ときも

 whenever; whether

!  :「A につけ、B につけ」A・B に同類の言葉を並べることが多い。 書き方:V 普通形+につけ い A 普通形+につけ

 JGram - につけ

130.~につけても

• 母は何事につけてもよく考えてから行動するけれど、父はその反対だ。

• 勉強でもスポーツでも何につけても大切なのは、長く続けることだ。

• 彼は何事につけても全力で取り組むので、評判がいい。

意味 :~に関して

!  :「何事」「何」+につけても=全部の場合・どんなときでも・いつも 書き方:N+につけても

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p102

131.~につれて

• 彼らは夏のキャンプで団体生活をするにつれて、どんどん親しくなっていった。

• 勉強していると、夜が更けるにつれて、まぶたが重くなる。

• 子供は成長するにつれて、親に似てくるものらしい。最近息子が夫にそっくりになっ

てきた。

意味 :~とともに ~に伴って ~にしたがって ~と一緒に

 as; in proportion to; with

 [REL. にしたがって/したがい; ~ば~ほど; とともに]

!  :「A につれて B」A の変化と一緒に B も変化する。 書き方:V 普通形+につれて

参照 :日本語文法辞典{中級編}p285

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p52

 JGram - につれて

132.~にとって・~にとっては・~にとっても

• 漢字が苦手な私にとって、新聞を読むことはとても大変なことです。

• 大きなスーパーができるというニュースは周辺の住民を喜ばせたが商店にとっては

大問題になりそうだ。

• ここの信号はすぐ赤になってしまう。わずか一分ほどでこんなに広い道を渡るなん

て、小さい子供やお年寄りにとっては無理なことだ。

• 冬の凍った道路は、自動車には勿論、歩く人にとっても大変危険なものだ。

意味 :~には ~から見て ~から見ても

!  :「A にとって B」B は A の立場から見た判断・評価 書き方:N+にとって N+にとっては N+にとっても 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p86

 JGram - にとって

133.~にとっての

• 子供にとっての最大の楽しみは夏休みの家族旅行です。

• 水不足は農業にとっての大問題である。

• 今や携帯電話は現代人にとっての必需品だ。

意味 :~から見た

!  :「A にとっての B」B は A の立場から見た判断・評価

書き方:N1+にとっての+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p86

 JGram - にとっての

134.~に伴って・に伴い・~に伴う

• 秋が深まるに伴って、山の紅葉が進む。

• 景気の回復に伴い、旅行をする人の数が増えてきた。

• 山林が少なくなるに伴って、動物の姿が消えていく。

• 地震に伴う火災で、多くの人命が失われた。

意味 :~とともに ~につれて ~にしたがって ~と一緒に

 ~と一緒の

!  :「A に伴って B」A と B は一緒に変わる。

書き方:V 普通形+に伴って・に伴い N+に伴って・に伴い

 V 普通形+に伴う+N N1+に伴う+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p52

 JGram - に伴って

135.~に反して・~に反する

• 今日は晴れるだろうと思ったが、予想に反して雨が降ってきた。

• 両親の期待に反して女の子が生まれた。

• 円が上がった。これは経済学者の予側に反する結果だ。

意味 :~と違って(⇔~とおり(に))

 against; contrary to; in contrast to; in violation of; while; whereas

 [REL. にひきかえ; に対して; と逆に]

!  :「~」:「予想」「予測」「期待」「希望」などが多い 書き方:N+に反して N1+に反する+N2

参照 :日本語文法辞典{中級編}p241

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p80

 JGram - に反して

136.~にほかならない

• 戦争は、死にほかならない。(戦争=死)

• 親が子に言う厳しい言葉は愛情の表れにほかならない。(厳しい言葉=愛情の表れ)

• ほかならぬあなたの頼みだから、聞かないわけにはいきません。

意味 :まさに~だ・である

!  :強く断定する表現。

 「ほかならぬ」=とても大切な

書き方:N+にほかならない ほかならぬ+N

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p212

 JGram - にほかならない

137.~に基づいて・に基づく

• 仕事は予定表に基づいて、きちんと進められなければならない。

• 平仮名、カタカナの形は漢字に基づいている。

• 国家である以上、法律に基づく制度が決められているはずだ。

意味 :~を基本にして・基本にする

 based upon

 [REL. を基に(して)]

書き方:N+に基づいて N1+に基づく+N2

参照 :日本語文法辞典{中級編}p261

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p95

 JGram - に基づいて

138.~によって・~により

• この活動はボランティアによって支えられている。

• わが社では、最新のコンピューター・ソフトの使用によって仕事の合理化を目指す

ことになった。

• バランスのとれた食事を取り、適度な運動をすることによって、体重を一定に保つこ

とができる。

• 停電により都市の交通が全部止まってしまった。

意味 :~で

 according to; due to; owing to; because of; depending on; from ~ to; by

 means of; on the basis of; with; by

 [REL. に; で; のために]

!  :「~」:原因・手段・方法・受身文の動作主

 Note: により is used only in written japanese.

書き方:N+によって N+により

参照 :日本語文法辞典{中級編}p293 (大切な参照!!!)

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p23・100・138

 JGram - によって

139.~によって(は)

• 明日は一日中雲が多く、ところによっては一時間雨が降るでしょう。

• 「うちの会社に来ませんか。」

 「どうしようかな...。条件によって行くことも考えます。」

• 大抵遅く帰宅しますが、日によっては六時ごろ帰れる場合もあります。

意味 :ある~の場合は 書き方:N+によっては

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p100

 JGram - によって

140.~による

• 高速道路が整備されて、トラックによる輸送がさかんいなった。

• 先週の事故は運転手の居眠り運転によるものだったことがわかった。

• 台風による農作物の被害が全国に広がっている。

意味 :~で ~が原因である

 by; at (his request); in accordance with; under (the regulations); because of

!  :「~」:手段・原因

 Note: In this prenominal use, による expresses cause, a means or a passive agent.

書き方:N1+による+N2

参照 :日本語文法辞典{中級編}p293 (大切な参照!!!)

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p23・100・138

141.~によると・によれば

• 新聞によると、A 国では深刻な水不足が起きているという。

• 今朝のニュースによると、A 国の首都でガス爆発があったそうだ。

• 友達の話によれば、今日の明け方、地震があったそうだ。

意味 :~の話では

 according to

!  :「~」:情報源、情報が出たところ 書き方:N+によると N+によれば

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p24

 JGram - によると

142.~にわたって・~にわたり・~にわたる

• 首相の記者会見は二時間にわたって行われた。

• 訪日した A 国首相の警備のため、5キロにわたり警官が道路の両側に並んだ。

• 彼の趣味は音楽、歴史、政治など多く分野にわたる。

• 数ヶ月にわたる研究がついに実を結んだ。

意味 :~の間(の) ~に広がって(広がる) ~の間続いて(続く)

 throughout

!  :「~」:時間・距離・範囲

 Note: Very similar to をつうじて(2) and を通して, but only used for things that have finished. をつうじて (2) and を通して are used for ongoing things.

Always follows a noun.

書き方:N+にわたって・にわたり N1+にわたる+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p30

 JGram - にわったて

143.~ぬきで・~ぬきに・~ぬきの

• 時間がありませんから、挨拶ぬきで会議をはじめます。

• すし5人前、お願いします。二人前はわさびぬきにしてください。

• これ、あなたが作ったケーキですか。おせじぬきにおいしいです。

• アルコールぬきのパーティーなんて、つまらないなあ。

意味 :~なしで ~なしに ~なしの

 whitout

!  :「~」:普通あるもの・いつもすること

 Note: Although it is translated in English as 'without' in order to avoid confusing it with なしに, remember it as 'To put aside' or 'not use' something

that is usually there.

書き方:N+ぬきで・ぬきに N1+ぬきの+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p57

 JGram - ぬき

144.~ぬく

• 困難にあっても最後までやり抜く気持ちを捨てないで、頑張りなさい。

• 難しい数学の問題を考えぬいて答えが出せた時は、うれしかった。

• 勉強には全然興味を持たない子供に、両親は困り抜いている。

意味 :完全に~する 最後まで~する

 make an effort to finish

!  :強調表現

書き方:V ます形 stem+ぬく

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p179

 JGram - ぬく

145.~の末に・~た末に・~た末の

• 激しい戦いの末に、57対58で C チームが優勝した。

• 何度も実験を繰り返した末に、やっと理想の薬ができた。

• 帰国しないで日本で仕事をする。これが一週間考えた末の決定です。

• 必死で練習した末の大会出場だから、本当に嬉しい。

意味 :~の結果 ~(し)た最後に

 ~の後で、とうとう・やっと・ついに

 after a lot of ~; in the end

!  :Note: Same meaning as あげく(挙句)but can be used in both positive and negative situations. 挙句 is always used negatively. Used to describe an effort that was made, and its results.

書き方:N+の末に V た形+末に V た形+末の+N

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p177

 JGram - 末に

146.~のみならず

• 人間のみならず動物もストレスを感じると言う。

• 政界のみならず宗教界にもスキャンダルがある。

• この株は、安定性が高いのみならず、将来性もある。

意味 :~だけではなく(~も)

!  :「A のみならず B も」B のほうを強調する。

 Note: Same meaning as ただ~のみならず, but ただ~のみならず is not necessarily formal and only used in writing (のみならず can be used in formal

speech). のみならず and ただ~のみならず are exactly the same meaning. Written. Formal.

書き方:N+のみならず い A+のみならず

 な A+である+のみならず

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p69

 JGram - のみならず

147.~のもとで・~のもとに

• さすが有名シェフの指導のもとで仕事をしているだけあって、彼の料理はすばらし

い。

• 先生の指示の下で十分注意して実験をしたのに、爆発事故が起きてしまった。

• 「一週間以内に返す」と言う約束の下にお金を借りた。

• 「解放」と言う美しい言葉の下に戦争が繰り返される。

意味 :の下で(のしたで)

 under; in; with

 [REL. ~かで(~下で)]

!  :「~」は、影響を与えるもの、抽象的なことが多い。 書き方:N+の下で・の下に

参照 :日本語文法辞典{中級編}p310

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p96

 JGram - のもとで

148.~ば~ほど

• 酒は飲めば飲むほど酔っ払うものだから、飲みすぎてはいけませんよ。

• 勉強すれば勉強するほど疑問が次々と出てくる。

• 大都市に近づけば近づくほど木の緑が少なくなる。

• 駅から近づけば近づくほど部屋代は高くなります。

• 静かならば静かなほどよく眠れると思ったのですが...。

意味 :~にしたがって* ~につれて* ~に伴って*

 ~ば、もっと(~なる)

 the ~, the ~

 [REL. ほど]

!  :「A ば A ほど、B」A の程度が進むと、B も変化する。 書き方:V ば形+V 辞書形+ほど

 い A+ければ*+い A+ほど

 *例:ちかい+ければ=ちかければ

 な A+なら(ば)+な A+な+ほど

参照 :日本語文法辞典{中級編}p6

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p170

 JGram - ば~ほど

149.~ばかりか・~ばかりでなく

• 最近は人間ばかりか猫さえも美容院に行くそうだ。

• 将来は宇宙旅行ができるばかりか、宇宙に住むことも出来るようになるだろう。

• あの国では大人ばかりでなく子供も仕事をしている。

• この花は色がきれいなばかりでなく、香りもすばらしですよ。

意味 :~だけでなく ~のみならず

 not only ~ but also

 [REL. ~ばかりか~(さえ); どころか]

!  :「A ばかりか B も」B のほうを強調する。 書き方:N+ばかりか・ばかりでなく い A+ばかりか・ばかりでなく

 な A+な(である)+ばかりか・ばかりでなく

 V 普通形+ばかりか・ばかりでなく

参照 :日本語文法辞典{中級編}p8

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p50・68

 JGram - ばかりか

150.~ばかりに

• 社内のスキャンダルを話したばかりに会社を首になった。

• 私が馬鹿なばかりに、家族に迷惑をかけています。

• 彼は能力はあるが、学歴が低いばかりに昇進できない。

意味 :~だけの理由で・原因で

 because of

!  :「A ばかりに B」A:原因 B:悪い結果

 Note: Always indicates a negative outcome.

書き方:V た形+ばかりに い A 普通形+ばかりに

 N・な A+な(である)+ばかりに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p141

 JGram - ばかりに

151.~はともかく・はともかくとして

• 酒はともかく、たばこは肺ガンになるからやめるべきだ。

• あの食堂の料理は、味はともかくとして、量が多いので人気があるんだ。だから、おい

しい物が食べたい人は行かないほうがいい。

• パソコンはともかくとして、車なんて学生には必要ないんじゃない。

• あのホテルは、サービスはともかくとして、建物と設備はすばらしい。

意味 :~は今問題にしないが

 leaving A aside, A is good, but B is another thing

!  :「~」については、今は考えない・言わない・話題にしない・問題にしない 書き方:N+はともかくとして

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p107

 JGram - はともかく

152.~はもちろん

• 国が違うと、言葉や文化は勿論、人々の考え方まで違う。

• この歌手は、歌番組は勿論、テレビドラマや映画にも出ている。

• ワールドカップ期間中は土・日は勿論、平日もサッカー場が人々で満員になった。

意味 :~だけでなく(~も)

 not to mention; not only, but also

書き方:N1+はもちろん+N2 も

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p71

 JGram - はもちろん

153.~はもとより

• 彼女は英語はもとより、フランス語も中国語もできる。

• この学校の入学試験は、筆記はもとより面接試験もある。

• 彼のサッカー選手としての人気は国内はもとより、広く海外でも高まっている。

意味 :~だけでなく(~も) ~は勿論(~も)

 to begin with ~ and also ~

!  :「A はもとより B」B のほうを強調する。

 あらたまった表現。

書き方:N1+はもとより+N2 も

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p71

 JGram - はもとより

154.~反面(~半面)

• 子供は、かわいい反面うるさいものでもある。

• ここは温泉が楽しめる反面、火山性の地震がよく起きるので注意が必要だ。

• 生活は豊かになったが、その反面、公害で病気になる人が増えた。

意味 :~と別の面では

 on the other hand

!  :「~は、A 反面(半面)B」「A。その反面(半面)、B」

 B:「~」が持っている A と反対の面

書き方:V 普通形+反面(半面) い A 普通形+反面(半面)

 N+である+反面(半面) な A+な(である)+反面(半面)

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p81

 JGram - 反面

155.~べき・~べきではない

• みんなで決めたことは守るべきだ。

• 「地球温暖化」はみんなが考えるべき問題である。

• 約束の期待に遅れる場合は連絡するべきだ。

• 世話をしないならペットを飼うべきではない。

• 話し合いではほかの人の意見も聞くべきで、一方的に自分の意見を主張すべきでは

ない。

意味 :~なければならない ~してはいけない

 should; ought to

 [REL. はず; ほうがいい; ものだ; ~なければならない]

!  :「~」:話し手の強い主張

 あらたまった表現。

書き方:V 辞書形+べき・べきではない 参照 :日本語文法辞典{中級編}p11

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p208

 JGram - べきだ

156.~(より)ほかない

• 風邪を引いた。暖かくして寝るよりほかない。

• 雪のため、新幹線が液と駅の間で止まってしまった。乗客はじっと車内で待つよりほ

かなかった。

• 台風で家が申し流された。人々はどうすることもできず、じっとみているほかなかっ

た。

意味 :~(する)しかない ~以外に方法がない

 nothing else to do but ~

!  :

書き方:V 普通形+(より)ほかない

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p214

 JGram - ほかない

157.~ほどだ・~ほどの

• 日本人「ラッシュの電車はとてもこんでますよ。」

 外国人「どのくらい込んでるんですか。」

 日本人「ドアが閉まらないほどです。」

• 山から流れてくる川の水は冷たくて、手を入れると痛いほどだった。

• その子は大人もびっくりするほどの作品を仕上げた。

意味 :~くらい* ~くらいの

 to the extent; the ~, the ~; as

 [REL. ~ば~ほど; くらい]

!  :「~」:程度が高いことを示す例

書き方:N+ほど V 普通形+ほど い A+ほど

 N1+ほどの+N2 V 普通形+ほどの+N

 い A+ほどの+N

参照 :日本語文法辞典{中級編}p57

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p170

158.~ほど

• 戦争が長引くほど死者が増える。(戦争が長引けば長引くほど)

• 経験があると登山家ほど山では注意深く行動するものだ。

• いい選手ほど練習時間が長く、規則正しい生活をしている。

• 寒いほど、おいしい酒ができると言れている。

• 宝石は色がきれいなほど値段が上がる。

意味 :~にしたがって* ~につれて* ~に伴って*

!  :「~ば~ほど・~なら~ほど」を短くした形 書き方:N+ほど V 普通形+ほど い A+ほど

 な A+な(である)+ほど

参照 :日本語文法辞典{中級編}p57

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p51・170

 JGram - ほど

159.~まい(1)

• 母に言うと心配するから、このことは母にいうまい。

• 一日で十万円も負けた。競馬は二度とするまいと決心した。

• 仕事のことを考えまいとしても、仕事が頭から離れないという人は「仕事中毒」です

よ。診察を受けたほうがいいですよ。

意味 :つもりはない ~(し)ないつもりだ ~(し)ない

 will not

!  :「~しない」という決心を言う

書き方:V 辞書形+まい V ます形 stem+まい

 する→しまい/くる→こまいも使われる

参照 :日本語文法辞典{中級編}p161

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p194

 JGram - まい

160.~まい(2)

• この病気で死ぬまいと思うが、念のため医者に診てもらおう。

• 内容が硬すぎるし、長すぎるので、この小説は売れるまい。

• 彼は帰国したのではあるまいか、最近ずっと顔を見ていない。

意味 :~ないだろう

 will probably not; be probably not

!  :推量表現 硬い表現

 ~のではあるまいか=~のではないか

書き方:V 普通形・V ます形 stem+まい

参照 :日本語文法辞典{中級編}p161

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p212

 JGram - まい2・まい3

161.~まいか

• 猫が死んだことを子供に言おうか言うまいか迷った。

• 二人の喧嘩を止めようかとめるまいか。

• 私は今ダイエット中です。お土産にもらったチョコレートを食べようか食べまいか、

考え中です。でも、おいしそう...。

意味 :~するか、~しないか

 will not (expresses a little uncertainty)

!  :Note: Same meaning as まい

書き方:V う・よう+か+V 普通形・V ます形 stem+まいか 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p195

 JGram - まいか・まいか2

162.~向きだ・~向きの

• この筆は素人向きです。書道の専門家向きではありません。

• この本は小学生向きで、字も大きいし、色のきれいな写真も沢山あります。

• こちらは上級者向きのプールで深さが二メートルあります。百メートル以上泳げる

人以外は入れません。

• いろいろな機能のある派そこ女利、初心者向きの、使い方の簡単なものがほしい。

意味 :~に合う ~に適する

 for; suitable for

!  :Note: 向きに comes after a verb. 向きの is always followed by a noun. 向き だ is used at the very end of a sentence (or clause).

書き方:N+向きだ N1+向きの+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p90

 JGram - 向き

163.~向けに・~向けの

• この携帯電話はお年寄り向けた作られているので、字が大きい。

• 留学生は、外国人向けに作られた電子辞書で勉強している。

• わが社の車は、外国向けのものは左ハンドルで、国内向けのものは右ハンドルです。

● :「~に敵するように」と言いたい時。 意味 :~を対象に ~のためを考えて

 for; aimed at

!  :「~」:対象・相手

 Note: There is a distinction between 向けに/向けの "aimed at" and 向きだ/

向きの "suitable for".

向きだ/向きの is suitable for some purpose, even if it was not made for that purpose.

向けに/向けの is something is the target of the objects development and manufacture.

書き方:N+向けだ N1+向けの+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p18

 JGram - 向け

164.~も~ば、~も~・~も~なら、~も~

• あの子は十五歳なのに、お酒も飲めば、タバコも吸う。両親は困っているだろう。

• 彼女は頭もよれば、顔もきれいでみんながあこがれわけです。

• 彼は英語も上手なら、中国語も上手だ。

意味 :~も~し、~も~

 on top of that; in addition

!  :「A も~ば、B も~」A・B は同類の言葉。

 強調表現。

書き方:(~は)~も+V ば形、~も+V 普通形

 (~は)~も+い A(「い」を取った形)+ければ、~も+い A

 (~は)~も+な A+なら(ば)、~も+な A

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p70

 JGram - も~ば~も

165.~ものがある

• 彼女の歌には人を勇気付けるものがある。

• 技術的にはたいしたことはないが、彼の作品には人を感動させるものがある。

• 娘が結婚する日の父親の心理には複雑なものがある。

意味 :there is such a thing (essence); feels like; I feel that ~

!  :「~」:深く感じること

書き方:V 普通形+ものがある い A+ものがある

 な A+な+ものがある

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p220

 JGram - ものがある

166.~ものだ(1)

• 親の言うことは素直に聞くものですよ。

• 年を取るとだんだん足が弱くなるものです。

• 動物を苛めるもんじゃありません。

意味 :(is) that which ~; (is) something which ~; (are) those which ~

!  :一般的こと・当然のこと・普通のことに使う。

 会話体では「もんだ・もんじゃない」。

書き方:V 辞書形・ない形+ものだ

参照 :日本語文法辞典{中級編}p189

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p208

 JGram - ものだ

167.~ものだ(2)

• 時の経つのは早いものだ。

• 今日でもう五日間雨が降り続いている。まったくよく降るものだ。

• 携帯電話でメールをやりとりするのは、楽しいものですね。

• 世界が互いに文化を理解しあうということは難しいものです。

意味 :本当に~ 実に~

!  :驚きや感心した気持ちを言う表現。

書き方:V 普通形+ものだ い A+ものだ な A+な+ものだ 参照 :日本語文法辞典{中級編}p189

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p219

 JGram - ものだ2

168.~ものだ(3)

• 高校時代は毎日遅くなでテニスをしたものだ。

• 子供のころ、悪いことばかりして親を怒らせたものだ。

• 昔の先生は厳しかったものです。

意味 :よく~(し)た いつも~だった

!  :過去(昔)の習慣や回想や、過去に普通だったことに使う。 書き方:V た形+ものだ い A かった+ものだ

 な A だった+ものだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p219

 JGram - たものだ

169.~もの

• 「どうしてたべないの。」

 「だって、おいしくないもん。」

• すみません、お待たせして。電車が遅れたもので。

• お金、貸してくださいますか。貯金がなくなっちゃったもので...。

• 森でキャンプをしたのですが、あまり静かなもんで、怖くて眠れませんでした。

意味 :~から ~ので

 because; how could ~!; used to; should lke to; should

 [REL. から; のだ]

!  :理由・言い訳に使うことが多い。

 会話体では「~もん」

書き方:V 普通形+もの い A 普通形+もの

 な A・N 普通形+もの(現在形では:な A・N+な+もの)

参照 :日本語文法辞典 p257

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p141

 JGram - もの

170.~ものか

• 諦めるものか。最後まで頑張りぬくぞ。

• あんないやな人を忘年会に呼んでやるもんか。

• こどもでも月に百万円は楽に稼げるって?そんな仕事があるものか。

意味 :絶対~したくない 絶対~ないと思う

 absolutely not

!  :話し手の強い意思を表す。

 文末で使う。

書き方:V 普通形+ものか

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p187

 JGram - ものか

171.~ものなら

• 行けるものなら、ヨーロッパへ行ってみたい。でも、僕お金ないし、無理かな。

• 遊んでいられるものなら、一年中遊んでいたいけれど。

意味 :もし~できたら

 if ~ is possible, then ~

!  :話し手は、実現を希望しているが、実現できないだろうと思っている。

 Note: Used for something that is impossible.

書き方:V 可能形+ものなら

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p151

 JGram - ものなら

172.~ものの

• パソコンを買ったものの、使い方が全然分からない。

• 優勝は逃したものの、銀メダルがもらえて満足だ。

• 漢字の意味はよく分かるものの、発音ができなくて、困っているんです。

• 釣った魚は大きかったものの、食べたら不味かったので、がっかりしてしまった。

意味 :~のに ~けれども

 although

!  :Note: ものの is used for unexpected things or exceptions to things that

usually happen. It is similar to にもかかわらず but the speaker is stating a fact, rather than expressing an opinion. 'Mono no' is different from く せに because when you use 'mono no', you are not criticizing or complaining about something.

書き方:V 普通形+ものの い A 普通形+ものの

 な A+な+ものの

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p131

 JGram - ものの

173.~たいものだ

• 若いうちに是非外国で一年ぐらい暮らしてみたいものです。

• 時間に追われない、ゆとりのある生活をしてみたいものだが。

• 世界が協力して平和な世界を作り上げたいものだ。

意味 :とても~たいと思っている。

!  :強い希望を表す

 一時的な願望ではなく、長く続く希望に使う。

  X明日はデパートへ買い物に行きたいものです。

  〇いつまでも若さと健康を保ちたいものだ。

書き方:Vます形 stem+たい+ものだ

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p220

174.~ようがない

• アイスクリームを食べようとして、スプーンがないことに気がついた。これでは食べ

ようがない。どうしよう。

• ひどい虫歯ですね。治しようがありません。もう抜くしかありません。

• パソコンのデータがすっかり消えてしまった。どうしようもない。困った。

意味 :~できない ~する方法がない

 there is no way

書き方:V ます形 stem+ようがない

参照 :日本語文法辞典{中級編}p595

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p162

 JGram - ようがない

175.~ように

• 八時半のバスに間に合うように急いで家を出ました。

• 世界から戦争がなくなるように運動している平和団体がたくさんある。

• 病気が治るように薬を飲んだら、かえって病気がひどくなった。

• 忘れないようにちゃんとメモしておこう。

• 五時に起きられるように、目覚ましをセットした。

意味 :~ために

 so that; in order to

!  :「~」:目的(話し手にはコントロールできないこと)

 「可能形」や「ない形」などが多い。

書き方:V 辞書形・ない形・可能形+ように 参照 :日本語文法辞典 p553

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p21・94

 JGram - ように

176.~わけだ

• また、テロが合ったそうだ。空港の手荷物検査が厳重なわけだ。

• 「この部屋寒いですね。」

 「寒いわけです。窓が開いています。」

• 彼が高いわけだ。台風が近づいているんだって。

• 子供が四人もいるから、私は毎日頑張って働いているわけです。

意味 :~(の)は当たり前だ ~(の)は当然の結果だ

 as you know; the fact is that ~; the truth of the matter is that ~

書き方:い A+わけだ な A+な+わけだ V 普通形+わけだ 参照 :日本語文法辞典{中級編}p570

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p179

 JGram - わけだ

177.~わけがない

• そんな難しいことが子供にわかるわけがない。

• 気が変わりやすいあの人が、転職しないで同じ会社に勤め続けるわけがないだろう。

• 「私、また太った。いやだ。」

 「チョコレートばかり食べていたら太らないわけがないだろう。」

意味 :はずがない 当然~ない

 there is no way ; there is no reason why ~; it is impossible (for ~) to ~;

 cannot

 [REL. はずがない]

!  :強い否定的判断を表す。

 Note: Used when showing obvious results

書き方:V 普通形+わけがない い A+わけがない   

 な A+な+わけがない N+の・である+わけがない

参照 :日本語文法辞典{中級編}p578

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p186

 JGram - わけがない

178.~わけではない

• 人間は働くために生まれてきたわけではない。

• 退院しましたが、病気が治って退院したわけではないんです。もう治らないと言われ たので...。

• 梅雨には雨が降るけれど、ザーザー強く降るわけではありません。

• 「クラスの学生は来ましたか。」

 「来ました。でも、全員来たわけではありません。」

• 1)○○○○○○○○

Q:全部黒いですか。 A:いいえ、全部黒くありません。

 2)●○●○●●●●

Q:全部黒いですか。 A:いいえ、全部黒いわけではありません。

 白いもありますよ。

意味 :~のではない

 it does not mean that ~; I don't mean that ~; it is not that ~; it is not true that

 ~; it is not the case that

!  :部分否定

 Note: Denies what is implied in the previous or in the following statement.

書き方:い A+わけではない な A+な+わけではない

 V 普通形+わけではない

参照 :日本語文法辞典{中級編}p574

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p189

 JGram - わけではない

179.~わけにはいかない

• 試験の前だから、遊びたいけれど遊んでいるわけにはいかない。

• そのころ、私は医者に酒を止められていたから、飲むわけにはいかなかった。

• 国民は税金を納めないわけにはいかない。(納めなければならない)

• 食費が高いからといって食べないわけにはいかない。(食べなければならない)

意味 :(~したいけれど)できない

 cannot; cannot but ~; cannot help ~ing; have no (other) choice but to ~

 [REL. ことができる; ~なければならない; られない]

!  :外部からの理由のために、したいことができない状況を表す。

 「~ないわけにはいかない」=~なければならない

 Note: ~ないわけにはいかない can be rephrased by なければならに, but the latter expresses obligation, responsability and necessesity, whereas the former

expresses the idea of 'to have no other choice but to so s.t.'

書き方:V 辞書形・ない形・ている形+わけにはいかない 参照 :日本語文法辞典{中級編}p581

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p161

 JGram - わけにはいかない

180.~わりに・のわりに

• 彼は、一生懸命勉強しているわりに成績があがらないので、がっかりしている。

• A 社は小さいわりに、労働条件がいいようだ。

• その店は田舎のレストランのわりに、なかなかしゃれている。

意味 :~だけど ~なのに ~にしては

 considering ~; for ~

!  :「A(の)わりに B」=「B の状態は、A らしくない・A に合わない」と言う評価

 を表す。

書き方:V 普通形+わりに N+の+わりに い A 普通形+わりに

 な A+な+わりに

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p89

 JGram - わりに

181.~をきっかけに・~をきっかけとして(にして)

• 引越しをきっかけに、家具を買いかえた。

• 子供が生まれたのをきっかけに、タバコをやめることにした。

• 町内のボランティア活動をきっかけにして、近所の人と親しくなった。

• その事件をきっかけとして、第二次世界大戦がはじまったといわれろ。

意味 :~(の)機会に ~(の)ときから ~を契機に*

 since

!  :「A をきっかけに B」A は、はじまりのとき・機会。 書き方:N+をきっかけに・きっかとして・きっかけにして 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p102

 JGram - をきっかけに

182.~を契機に・~を契機として・~を契機にして

• 高級車の発売を契機に、A 社は販売成績を伸ばしている。

• その戦争を契機として世界経済は悪化した。

• 有名 CM タレントの採用を契機にして、X 社の名前は広く知られるようになった。

意味 :~(の)機会に ~(の)ときから ~をきっかけに*

!  :「A を契機に B」A は、はじまりのとき・機会。

 「~をきっかけに」よりもあらたまった表現。

書き方:N+を契機に・契機として・契機にして

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p103

183.~をこめて(込めて)

• もう少し心を込めて歌うと、もっと人に感動を与えられます。

• ひな祭りは、子供が元気に成長するようにと言う願いを込めて行う。

• ふたが開かないので、力を込めてひねったら開いた。

意味 :~を中に入れて ~を含めて ~を一緒にして

 with all your ~

!  :「~」:目に見えない抽象的なものに使うことが多い。 書き方:N+をこめて

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p57

 JGram - をこめて

184.~を中心に・~を中心として・~を中心にして

• 今晩、東北地方を中心に大雪が降る恐れがあります。

• 日本は東京を中心として、鉄道が全国に延びている。

• 子供が生まれると、親は子供を中心して生活するようになります。

意味 :~が中心になって

 center on, in the middle of

!  :「~」:重要なもの・主要なもの 書き方:N+~を中心に・~を中心して・~を中心にして 参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p96

 JGram - を中心に

185.~を通じて(つうじて)・~を通して(とおして)

• 友人を通じて珍しい花を手に入れた。

• テレビニュースを通じて世界の株価の動きが手にとるようにわかる。

• 子供たちは動物をかわいがることを通して、命の大切さを学ぶ。

意味 :~を仲介にして ~を手段にして

 through; by; by way of

!  :「~」:手段・仲介するもの・間に入るもの 書き方:N+を通じて N+を通して

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p24・31

 JGram - を通じて

186.~を問わず

• 男女を問わず、誰もが動きやすい職場が必要だとされている。

• 収入の多少を問わず、誰でもこの施設が利用できる。

• この作品展では、作品のいい悪いを問わずに全員の作品を展示してあります。

意味 :~に関係なく ~にかかわらず*

 ignoring ~; regarless of ~; without asking about

!  :「~」:反対の意味をもつ2つの語を並べることが多い。 書き方:N+を問わず

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p106

 JGram - を問わず

187.~をぬきにして(は)・~はぬきにして

• 首相をぬきにしては会議が始められないので、首相が見えるまで待ちましょう。

• 宗教をぬきにしてこの国の文化を語ることはできない。

• 冗談はぬきにして、まじめに話し合いましょう。

意味 :~なしで

 without

書き方:N+をぬきにして(は) N+はぬきにして

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p58・152

 JGram - をぬきにしては

188.~をはじめ(始め)

• コンサートで歌手 A は最新のヒット曲を始め、25の新曲を歌った。

• 有名な歌手の家に泥棒が入り、現金をはじめ、宝石などが盗まれた。

• 本日退社することになりました。社長を始め皆様には本当にお世話になりました。

意味 :第一に~、そして

 first; most important; first and foremost; especially

 [REL. ~だけで(は)なく~(も)]

!  :「A をはじめ B, C...」A は代表的なもの。

 Note: Used to preface a list of items, and also to emphasize the first one. Written only.

書き方:N+をはじめ

参照 :日本語文法辞典{中級編}p320

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p29

 JGram - をはじめ

189.~をはじめとする

• 新幹線をはじめとする交通機関が雪のためストップしています。

• 大学の講師をはじめとする「政治を変える会」の会員が活動を開始した。

• この会社は、テレビをはじめとする家庭電化製品を輸出している。

!  :「A をはじめとする B」A は代表的なもの。 書き方:N1+をはじめとする+N2

参照 :日本語文法辞典{中級編}p320

 どんな時どう使う日本語表現文型500 p29

190.~をめぐって・~をめぐる(巡る)

• 案員会のメンバーは教育問題をめぐって活発に話し合った。

• 政府の発表をめぐって様々な意見が出されている。

• 今週の週刊誌は、大物スターの離婚をめぐるゴシップ扱っている。

意味 :~に関して* ~について*

 regarding ~

!  :「~」:問題・話題など

 Note: をめぐり is different form, same meaning. Usually used for arguing or disagreeing.

書き方:N+をめぐって N1+をめぐる+N2

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p17

 JGram - をめぐって

191.~をもとにして

• これは歴史上の事実をもとにして書かれた小説です。

• 伝統の技術を基にして、新しいものを作り出そうとする試みが行われている。

• 長年かかってまとめた資料を基にして、研究論文を書き上げた。

• この作家はこどものころの記憶を基にして、小説を書いている。

意味 :~に基づいて ~を基礎にして

 based on

!  :「A をもとにして B」A は B の材料・B を作るヒントになったもの 書き方:N+をもとにして

参照 :どんな時どう使う日本語表現文型500 p96

 JGram - をもとにして

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